ヒグマトラップ


戦時中の兵器の鍍金に有用との事で、
平取・穂別・日高地方には27のクローム鉱山があった。
本坑の詳しい経歴は解らない。
かつては道内一の年産を誇り、1944年までに50,000tの出坑を記録している。
1944年には残鉱整理が行われたらしたらしいが、
付近では唯一の架空索道による、
鉱石運搬が行われていた。



二風谷で有名な平取町。
この付近は積雪が少ない。
岩知志

鹿害゙ 付近はエゾジカが多く、
鹿害を防止するため、いたる処にゲートが多い。



川原 まずは鉱石の受領口であった川原の索道跡を探しに行く。
昭和20年の終わりには、付近には鉱山設備があったようだが。



林道

林道は突然途切れて廃道となる。
付近に施設は見えない。



鋼管

唯一、斜面からは腐食した鋼管が露出している。
鉱山施設かどうかはわからない。


露頭

川向かいの斜面には岩の露頭があり、

いかにもの蛇紋岩は緑色をしている。

檻

右岸の上流には何か人工設備が見える。
近づいてみる。

大きな檻が・・・

それは鉱山関連ではなく、
ヒグマの罠としての檻であった。



エゾジカ

付近にはエゾジカの脚が落ちている。
トラップの餌をキツネ達が散らかしたようだ。




檻の中には

餌

熊笹が敷き詰められ、
エゾジカの肉が置いてある。




左岸

左岸の上部に鉱山跡があるはず。
すでに地図の橋梁は無く、
川向に行くには延々20km以上の回り道となる



グラベル

残雪の林道をひた走る。
鉱山跡まではまだまだだ。







途中には砕石場のような場所もある。
残雪が多くなってきた。



山岳林道

山岳林道をどんどん登る。
狩猟期間が終わり、人の気配は無い。




クマゲラ

クマゲラ達に彫られた大木があった。





クマゲラ

硬そうな木だが、
深く掘られている。


鉱山跡

ようやく鉱山跡らしき付近に到達した。




鉱床

斜面はやはり緑色で、
土砂崩れも発生している。



鉱山

かつての産業遺産として、
期待していた索道は残念ながら発見できなかった。






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鉱山跡
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