海中噴火の産物




2006年に合併し北見市となった常呂町。
「カーリングの聖地」と言われ、
ワッカ原生花園などもある自然の多い街だ。

仁倉から林道を走る。
畑の中を行く農道だが、
鉱山跡付近では狭い谷間となるだろう。

鉱山の沢という如何にもの名称だ。
ここから5ｋｍ程度で、
鉱山跡に到着だ。

いよいよ谷間が細くなったあたりから、
徒歩での探索だ。
付近にはまだまだ鉱山跡の雰囲気は無い。

やがて林道は土砂崩れで廃道となる。
鉱山跡まで2ｋｍ程度だ。
付近に注意して歩く。



すると沢向こうに穴が見えた。
あれは坑口かもしれない。
確認してみよう。



これは紛れもなく坑口跡だ。
しかも鉱床図に記載されない、
試掘坑だろう。


坑道へ入坑してみよう。
かなり狭く、しかもかなり古そうだ。
坑口から羽虫が多い。


奥は数mで行き止まりだが
三股となっている。
どの坑も数mで採掘が終わっており、これは試掘坑だろう。


砂防ダムを超えて更に山中を進む。
もうすぐ鉱山跡付近だが、
まだその雰囲気は無い。


そして斜面の上部に小さな建物が見えた。
木造の建物だがあまりに小さい。
あれはなんなのか。


かなりの斜面の上部にその建物はあり、
どうやら神社の社のようだ。
鳥居もないが谷を見下ろす位置にある。


その祠は立派なもので、
今は棄てられた風景だが、
きっと鉱山の守神だったのだろう。


鉱山跡の中心部に到達した。
いつものように沢を渡渉し、
坑口群の探索に当たる。


最下部の旭坑とみられる坑口跡。
埋没しほとんど痕跡は見られない。
他の坑口も同じような状況かもしれない。


旭南坑付近。
すでに埋没したようで、
その遺構は発見できなかった。


鉱山跡付近に残る一升瓶。
かつての繁栄は、
今はもうその神社の祠のみが語る。








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