山中を迷走する

 昭和14年頃に無煙炭の採掘から発展して調査された陸別の鉱床は、
軍需兵器の生産に貢献するマンガン鉱山として生産に突入する。
操業は昭和18年ごろが最盛期となり、一時は100人以上の従業員が労働に従事していたらしい。
戦時中に栄えた興隆鉱山は、当時の国民学校生徒による勤労奉仕隊が投入され、
彼らは交代勤務で10日間、本鉱山で作業に従事した。



ラリーカーの走る旧陸別駅前。

ラリー北海道

川上駅 平成18年(2006年)4月に廃線となった第3セクターの北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線は、
いくつもの鄙びた駅跡を残す。


ちほく高原鉄道゙ この川上駅もそのうちのひとつで、
木造の静かな駅跡だ。




国道

留辺蘂を目指す国道242号線は、
非常に交通量が少ない。


山中の点在する牧場のひとつの間を走る。

深い砂利道だが、付近に在住する方々しか使わない道のようだ。


牧場

電柵に囲まれた牧場の脇を通る。
鉱山跡地まではまだまだのようだ。


分岐

道路地図には乗らない道なので、

分岐ごとに地形図と照らし合わせる。

しばらく行くと「鹿ゲート」があった。
JAの設置によるもので、交通を遮断するものではない。
鹿害を防ぐため、通交時、開閉を行う。

さらに山深くなってくると、

山中

周囲を見回しながら走行する。

おかしな平場がある。

平場

しかし施設は見えない。





1車線の林道なので待避所もある。
やはり、所々に不思議な平場がある。
しかし、鉱山跡の様子は確認できない。


岩礁

山の斜面には岩礁が見え始めた。

熊泣川の上流は小川となるが、

熊泣川

林の間には何かの空き地が点在する。


道の沢林道

林野庁の看板があり、

そこには「道の沢林道」とある。

林道が行き止まりのようになると、

廃道

ここからは藪を漕ぎつつ歩いて探索する。


露天

ひたすら進むと、露天掘りのような岩盤の露出斜面がある。
近づいてみる。



岩盤はかなり大きく、
赤い色をしている。
しかし鉱山の設備は見えない。


付近には穴の開いた岩盤があちこちにある。

岩盤

付近を探索する。


廃道

道はいよいよ荒れ始める。



廃道

廃道を進むが、付近には何も現れない。



行き止まり

とうとう行き止まりとなった。
少し進んだが、
脚に激痛を感じて撤退した。






茎に棘がびっしりの植物があった。
これが脚に刺さったらしい。
ファーストエイドキットで簡単に出血を止めて、探索を続ける。



平場

またもや、付近には平場が現れた。

鉱石

近くには鉱石のような岩石が散らばっている。

ホース

奥にはホースと切断した木材が散らばる。
少し進む。

ホース border=

ホースは最近のものらしい。
しかし工事の跡は見られない。

川上 border=

川上へ遡る。
付近に道は無い。


川 border=

小川に沿って歩く。
残念ながら施設は見つからない。

平場 border=

相変わらず平場は所々にある。


鉱山 border=

熊泣川向こうにも平場が広がる。
昔にこのあたりで子供たちが勤労に精を出したのだろう。
今回は、目立った設備が発見できないまま撤退した。




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斜面
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