坑口パラダイス


函館市旧戸井町は亀田半島の南端に位置している。
付近には硫黄の鉱山がかつて点在していたが、
今回訪れる戸井鉱山は硫化鉄の採掘が行われていた。
沢沿いに分散する坑口を探索してみよう。



国道276号線沿いの戸井町は津軽海峡に面している。
漁業が中心の静かな街だ。
戸井

戸井線゙ 付近には大きなコンクリートアーチがある。
かつての鉄道の未成線の跡だ。
軍が極秘裏に戸井要塞と共に、函館−青森の代替連絡路線として計画したが、
昭和18年に戦局悪化により工事は中断され
現在に至る。


弁才゙ 弁才の集落を通り過ぎる。
鰊御殿のような古い建物もある。


資材置き場

しばらく行くと資材置き場がある。

さらに遡る。

砂防ダム

砂防ダムが現れた。
少し入ってみた。


左岸

戸井川の左岸を歩く。

そろそろ鉱山の袂に入る。

通洞坑

やがて坑口が現れた。
通洞坑だ。完全水没し、水流はない。

内部を覗いてみる。

坑内

くもの巣があり、環境は良くない。
腐った水のにおいがする。



しばらく遡るとゲートが現れる。
林道は施錠され、水源地でもあるため駐車禁止とされている。
ここからは林道を行かず、沢登となる。


林道をから見下ろすと

鉱水

明らかに茶色い鉱水の跡が見える。
あそこへ下ってみよう。


廃道

林道を抜けて廃道へ入る。
いよいよ坑口が現れそう。


坑口

茂みを越えると、やがて坑口が現れた。
木製の柵がある、小さな坑口だ。
中を見てみよう。


坑道

坑口は深い汚泥で、脚が沈む。
八坂坑だ。


坑道跡

内部の汚泥は更に深く、膝下まで一気に来た。
臭いもあるが、見本のような坑道だ。






坑口の廃墟を望む。
良くここまで残存したものだ。


水没

いつものように水没しながら渡渉する。
更に遡ってみよう。


パイプ

河原には腐食した配管用の鋼管が落ちている。
おそらく鉱山関係の部材だと思われる。

渡渉


加茂坑

対岸に小さな坑口を見つけた。
加茂坑だと思われる。
川を渡って接近しよう。

坑口

最後の崖をよじ登り坑口に近づく。
水の腐敗臭がある。

坑道

坑口に再接近した。
支保工も見える。




少し突入してみよう。
結構な水深がある。


坑内

坑内は水没し、
水は流れていない。


戸井川

再び戸井川を歩く。
何個かの坑口は見逃してしまっているようだ・・・。


H鋼

河原にH鋼かレイルのような部材が落ちている。


妙高坑

砂防ダムから2kmほど歩いてきた。
またもや対岸に坑口が・・・


坑口

苦労して崖をよじ登ると、
洞窟のような坑口があった。


突入

潜ってみよう。


坑内

こちらも水没している。
乾燥している坑口より、水没しているほうが坑内面は程度がいいように思われる。
喫水線がもう少し上まであったようだ。
水深は深く、あまり奥までは行けない。


暗渠

これが実際の明度で、
いつも予備を含め、2本のLEDライトを装備している。


川

再び川を渡り下山した。
実際には金堀沢沿いを含め、あと10個以上の坑口が残存しているようだ。




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坑口
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