発見できない坑口




道北上川支庁の中央部に位置する剣淵町は絵本の里で有名だ。
昭和の初めに士別市から独立し、
特に剣淵川流域は平地で農業に適している。 剣淵町

基準の道路から約500mおきに区画し、
座標として「南四線、西六号」などと呼ぶのは、
道内の農村地域では一般的だが、
今回、ここが謎であった。 九線川


地質図では「南八線川」、
現地形図では「九線川」。
一致しないため机上では悩んでいたが、
同一であったことが、現地に来て初めて確認できた。 南八線川


やがて道がグラベルに代わると、
4月終わりとは言え、
残雪している。 林道


林道を進むと山中に廃車が置き去りにされていた。
これはCVCCのシビックではないか。
珍しい。 CVCC


大きな砂防ダムが現れた。
融雪水で放水は激しい。
この先はおそらく人の気配のない幽山となる。 砂防ダム


ダムから鉱山までは、約3kmとなる。
この砂防ダムは鉱山閉山後建設されたようなので、
本道は鉱山道路とは言えない。 鉱山道路


いよいよ残雪も激しくなり、
道路の痕跡も消滅した。
ここからはGPSに従って遡上する。 沢歩き"


この程度の残雪の方が歩き易いかもしれない。
ツボ足で進むが迷走が恐ろしい。
獣の気配に注意しながら歩く。 廃道


所々にマーキングしながら歩く。
笛を吹きつつ、
更に登る。 マーキング


廃道の先に再び築堤が現れた。
軌道敷跡か鉱山道路かわからないが、
かつて何らかの入山があったのは間違いない。 築堤


再び砂防ダムが現れた。
このダムは当時の鉱床図にも記載されており、
いよいよ近い。 砂防ダム


ダム湖まで一直線の危険な斜面をトラバースする。
滑落したら湖に水没だ。
緊張して歩く。 トラバース


更に続く鉱山道路。
開けた谷間に出て、
いよいよ鉱山跡付近だ。 鉱山道路


ほぼ探鉱事務所跡付近に到着した。
付近には何もなく、
痕跡はほとんどわからない。 探鉱事務所跡


坑口付近に来たがその遺構は発見できない。
少し斜面を登ったり、
沢沿いも歩いてみた。 二坑


鉱山跡付近に在った唯一の遺構。
RC製の塊だが、
目的は不明だ。 遺構


付近の沢には人工物があった。
期待した大きな遺構は無かったが、
産業遺産はここにもあった。 廃祉


鉱山跡付近に残るヒグマの足跡。
かなり時間は経っているようだが、
そうそうにこのテリトリーから抜け出した。 ヒグマ







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鉱床図
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