泥沼
絵本の里で有名な剣淵町。
北部地域からはシジミやハマグリの化石が発見され、
古代は湖だったとの考察もある。
昭和31年に新設された宗谷本線 東六線駅は
木製の単式ホームと小さな待合室のみの小駅だ。
国道から近く秘境駅とは言えないが、鄙びた静かな駅だ。
ペンペケオッペ川に向けて、
農道を進む。
標高200m付近の畑と畑の間ばかりを進む。
旧地形図にも表記されない本坑だが、
地質図からの転記で位置を推察し、
たぶん沢に近いと考え、付近を歩く。
沢の一つの河床が赤い場所があった。
付近と非なる場所で、
少し開けている。
下ってみるとそこは深い汚泥で、
しかも異様に赤い。
土手には少し遺構があり、ここで間違いないだろう。
土手には小さな穴があり
坑口とは断定できないが、
産業遺構ではあるようだ。
穴は数m入っており、
腐食した金属の遺構がある。
直径は500mm程で、とても入れない。
赤い泥は下流に堆積し、
底なし沼のようだ。
ここがほぼ全景で小さな鉱山跡だ。
付近の平場には車軸のような遺構があった。
小さな鉱山跡だったが、
ここにもかつて産業があったのだ。
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