食料格差について

          (栄養士科)秋田 真理子、上島 有加里、海津 ゆう子、高木 美穂                 中川 早織、 藤村 栄里、 松本 智佳           (担当教員)北村 新蔵 【目的】   現在、世界では約12億人が安定した食料供給を得て、余剰分は家畜の飼料用・燃料用に利用されているが、  その一方で約8億5000万人が慢性的な飢餓状態、栄養不足であるという。このような地球規模の食料均衡問題、  いわゆる「食料格差」が生じている原因を考え、栄養士としてどのような対策が出来るかを調べることを目的  とした。 【方法】   食料摂取量の地域性を国際農林業協力・交流協会の資料やそのホームページ等から以下の各地域に分かれて  調べた。(欧米、中東、東南アジア、中国・韓国・日本、北米・ロシア。南太平洋地域の島々、アフリカ、南米) 【結果及び考察】   世界の飢餓人口8億2000万人が開発途上諸国に、2500万人が移行経済諸国に、900万人が工業化諸国に存在して  いる。ので、世界食料サミットの目標の達成に成功する為には飢餓人口の最近の傾向を逆転させ、栄養不足人口  比率の低下率を急速に加速させる必要がある。開発途上諸国において世界食料サミット目標を達成するには、栄  養不足人口を2001〜03年から2015年までに毎年3100万人減少しなければならない。   飢餓削減は、開発と貧困削減加速のためにも不可欠である。飢餓は今同時に貧困の結果であり原因である。飢  餓は健康、労働生産性及び投資の選択に悪影響を及ぼし、貧困を永続させる。従って、食料へのアクセスを保証  することを目標とした介入が必要である。   さらに飢餓削減には、農業の成長が決定的に重要である。開発途上国では、貧困者のおよそ70%が農村地域に  移住し、直接もしくは間接に、生計のために農業に依存している。最貧国では、農業の成長が農村経済の駆動力  となっている。特に食料不安の大きい国では、農業は所得と雇用の発生源として重要である。飢餓との闘いには、  農業と農村開発への拡大した係わり合いが必要である。   図1は栄養不足人口比率の推計値を示しているが、東アジアや近東は栄養不足人口比率がここ約40年で急激的に          栄養不足人口比率図  減少したがアフリカ中南米、特にアフリカではまだ高い比率を示している。   私たちが栄養士として出来ることは、子供たちの小さい頃から食育教育をしていき、食べ残しを減らしていく事、  調理をするときに出るゴミを減らしていく事ことなどが大切だと考えられる。

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