インターネットによる医療問題関連情報の検索について





          医療秘書科
            植茶 ひとみ  蔭山 亜希子  上前 亜耶  川下 亜紀  川村 瞳
            北野 京子   高橋 奈保子  高屋 洋子  中村 理恵  張田 弘枝
            平田 和沙   松本 まゆみ  三嶋 真由  宮本 貴子
          指導教官
            北村 新藏
 
   【目的】
     インターネットは、世界中の情報を利用者個人の端末コンピュータに電子情報として電送してくれる。その情報は、科学
    的情報から娯楽情報まで多岐にわたっているのが現状である。
     本研究は、医療秘書として、将来、医療機関に勤務するにあたり、現在、問題になっている医療問題関連情報が、国内の
    どのようなホームページ上にあるのかを種々の検索エンジンを利用して、検索・閲覧し、分野別に整理することを目的とし
    た。
     そして、今後、さらにインターネットを通じての情報収集が頻繁化していくにあたり、その医療情報収集能力についても
    調査することを目的とした。

   【方法】
     本校設置のNEC製パーソナルコンピュータPC−9821Xc13を使用して、以下の条件により、インターネットに
    接続し、調査対象のホームページを検索した。

             OS     :マイクロソフト社 Windows95
           ブラウザー  :Netscape Comunicater V4
           検索エンジン :Yahoo! Japan  goo
                   Hole−in−One   Infoseek・Japan
                   NETPLAZA      NTT DIRECTRY
                   ACRANAVI      infoNavigator

   【結果および考察】
     表ー1に、「医療問題」をキーワードとして、各検索エンジンによるヒット数を表示した。表ー1からわかるように、検
    索エンジンの種類によって、ヒット数に大きな差があることがわかる。
     Hole−in−Oneによるヒット数は、他の検索エンジンに比較して、極端に多いことがわかる。
     これは、「医療問題」というキーワードでいろいろ雑多なホームページが含まれていて、必要なデータを得るためには絞
    り込みをする必要があることを示している。
     個々の医療問題の内容について見てみると、各ホームページの中で論じられている項目には、次のようなものが閲覧でき
    る。

           @介護保険について  −介護保険制度の導入−
           A超高齢化による医療費(老人医療費)の増大
           B脳死の問題
           C診療過誤(malpractice) −略して、マルプラ−
           D生体間移植の問題 
           E安楽死の問題
           F病院経営危機について
表ー1:各検索エンジンによる「医療問題」のヒット数
検索エンジンヒット数
Yahoo! Japan6
goo887
Hole-in-One247,980
Infoseek・Japan1,215
NETPLAZA12
NTT DIRECTORY137
ACRANAVI12
infoNavigator1,536
csj16

     西暦2000年 4月から超高齢化社会を支えるために導入が予定されているAの介護保険制度は、関心が高いだけあって、
    ヒット数に差はあるが、高いヒット数を示した。(表ー2参照)

 表ー2:各検索エンジンによる
介護保険制度のヒット数
検索エンジンヒット数
Yahoo! Japan10
goo4,305
Hole-in-One82,567
Infoseek・Japan2,882
NTT DIRECTORY8
ACRANAVI2
infoNavigater48,032
csj2

     また、日本でもやっと一部解禁された生体間移植の問題についても、相互でリンクが張られており、情報交換が頻繁に行
    われ、高いヒット数が確認された。また、安楽死に関しても、最近、米国で起こった医師による安楽死問題から、それに対
    する多数の反響がネット上にあることが垣間見れた。
     このように、現在、話題になっている内容が、そのまま直接ネット上に反映され、それが良きにつけ悪しきにつけ、ヒッ
    ト数の上昇につながっているものと思われる。
     私たちは、このようなネットの性質を考慮に入れて、本当に必要としている資料の知識を豊富に持って、検索していかな
    ければならないと思った。

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