インターネットにおける栄養関連情報の検索について
栄養士科
大盛 理絵 北島 麻美 木村 仁美 近藤 恭子
田中 裕子 田村 由紀 眞門えみ子 山路 賀子
和田麻衣子
指導教官
北村 新藏
【目的】
インターネットは、世界中の情報を利用者個人の端末コンピュータに電子情報として電送してくれます。その情報は、科学的
情報から娯楽情報まで多岐にわたっています。
本研究では、栄養士に必要な栄養関連情報がどのようなホームページにあるのかを日本および世界にアクセスし、検索後、分
野別に整理することを目的とする。
そのことにより、今後インターネットを通じての情報収集が、いかに重要になりつつあるかを示したい。
【方法】
本校設置のNEC製パーソナルコンピュータPCー9821Xc13を用いて、以下の条件により、インターネットに接続し、
調査対象のホームページを検索した。
OS :マイクロソフト社 Windows95
ブラウザー :Netscape Navigater V3.01
検索エンジン:主として、Yahoo、その他
(http://www.yahoo.or.jp/)
【結果および考察】
表−1に、検索エンジンYahooによる検索結果を示した。
表−1:Yahooによる栄養関連のホームページの検索の結果(日本)
検索キーワード | 件 数 |
健康・栄養 | 134 |
健 康 | 1、806 |
栄 養 | 215 |
健 康 管 理 | 37 |
栄 養 士 | 13 |
栄 養 指 導 | 5 |
病 態 栄 養 | 1 |
各栄養関連のホームページを閲覧して言えることは、情報の内容から、五大栄養素などの基礎的栄養学や糖尿病・高血圧症な
どの臨床栄養学といった詳しいことまで幅広く、一般向けの内容で見やすいが、そのためどのホームページも似たようなものが
多かった。
そのことは一般の人たちも栄養について関心を持つようになってきたと考えられる。
またホームページを開いたときの第一印象では、文字ばかりのものや画面1ページに詰め込み過ぎて文字の小さいものなど、
内容はよいのだが読む気をそそられないものがあった。
反対にカラフルで画像を頻繁に用いたホームページもあり、これらは大変興味をそそられた。
インターネットの利用者が増え続ける今日、このような工夫がなければ幅広い年齢層の心をつかみ取ることはできないだろう。
インターネットは、前述したように多くの人々の情報収集源として重要な役割を担ってきている。そのため、誤解を招くもの
であってはならない。少しでも誤った情報が流れれば、たちまち多くの人々が混乱することが考えれる。
ホームページの中には、作成者のプロフィールが詳細に載っていたり、写真まで載せているものもある。
これは、「この作品は私のものです。」という堂々とした姿勢がうかがえる。
このようなホームページは、利用する側にとって安心でき、これからも増えることが望ましいと思われた。
海外では、栄養関連についてのインターネットによる情報は、キーワードとして、Health・Nutritionで検索
すると161件あり、他の関連のものを加えると、日本よりもはるかに多いが、それを私たちが理解しようとしても、言語の問
題が大きな壁となり、情報をうまく得ることができない。
したがって、あらゆる国の情報をインターネットを通じて、それぞれの国の言葉で伝える通訳の役割が求められる。
これからホームページを作成するに当たって求められるものは、見た目を引くようなカラフルなもので、内容は焦点を絞った
信用度の高いものでなければならない。
インターネットの利用者が増加しているのは、利用者だけでなく、情報を発信している作成者も増えている。
多くのホームページの中でみんなが利用しようとさせるためには、他のものとは違う個性のある少し変わった工夫が必要であ
ると思われた。
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