食品中の必須金属含有量について


               京都栄養士専門学校 栄養士科 平成2年度生
                    ○塚  岳伸、福岡  滋、足立はるな、安倍美奈子                      谷川 知子、三木 美和、毛利 優子、瀬田 淑子                                指導教官 北村 新藏
       近年、微量重金属の人体への必要性が注目され研究が進みつつあります。これらの微量金属は、ごく微量に人体に必要なものです。     そこで、私たちは生体に必須な微量金属の中でも特に重金属(Fe,Cu,Mn,Cr)を取り上げて生体内での働きと人体にとって    の貢献について調べました。     また、微量重金属元素は、一部(Fe,Ca、Mg)を除いて、ビタミンなどと違いその摂取必要量がまだ解明されていません。     そこで、人体に必須の元素ので日常摂取しやすい精白米、豆腐、鶏卵を取り上げ、これらの食品中に一体どれくらいの重金属が含まれ    ているのかを原子吸光分光光度計で測定し確かめました。     その結果を下記に示しました。                             表 各食品中の各ミネラル含有量                         結果(表)について述べると私たちが日常摂取している栄養素にも身体に必要な重金属のミネラルが含まれていることがわかり、日頃    からバランスのとれた食生活を送っていれば、鉄以外の重金属のミネラルはほぼ必要量を満たしていることが云えるのだが、これらのミ    ネラルはすべて、タンパク質などと結合したかたちでないと吸収率が極めて低くなります。     このように、食品含有量はあくまでも含有量であって、これらがすべて体内に取り込まれるものではありません。     すべての栄養素がそうであるように、互いに影響を及ぼし合ってはじめて一つひとつの栄養素が効果を発揮するものなので、やはり日    常の食生活をバランスのとれたものにすると云う事が最も大切なのであると云えます。                         
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