揚輝荘については多くの資料がHPやパンフレットで伝えられていますので重ねて書くことは致しません。
2005年3月21日。マンション建設の直前、南北庭園が繋がっている時、幸運にも訪れ伴華楼・聴松閣の内部を見ることが出来ました。それは既に「揚輝荘はいま」でお伝えしました。
その後、マンション建設が始まり、暫く閉鎖されていました。南北庭園は分断され現在は公開時のみ北園から細い通路を往来して南園へ行きます。東の松坂屋ストア脇に通路があり鉄柵と門がありますが閉鎖されています。
今回、南園が公開されましたが「聴松閣」は工事中で続きの「和室お座敷」のみ公開されました。
そこでは「昭和の道具」展示がありSPレコード鑑賞が出来ました。
「昭和の道具」は、鉱石ラジオから始まる昭和初期からの、電話・ラジオ・テープレコーダー・コンピュータの展示がありました。
北園の建物の見学は予約が必要ですが、今回は「伴華楼」は自由公開でした。五年前に見ていますので今回は細部をしっかり見て来ました。内外和洋どこを見ても建築技術の粋を凝らした職人の技が見られます。潤沢な資金で普請道楽の極致と言えます。網代天井を見ても「桜の皮・竹・葦」など部屋毎に造作が違うなど、屋根・壁・建具・柱あらゆる所が鑑賞に値します。
一般の人にとっては伝説の地域が個人の所有から公共の物になり、多くの人が見ることが出来るようになった事は誠に有り難い事です。
間もなく南園の整備も完成されると思います。聴松閣地下室の明かり取りが工事中でした。
十一月二十八日「紅葉を楽しむ会2010」が開催されます。歌・音楽・尾張万歳・日本舞踊・模擬店・お茶会のみ(有料)です。建物公開はわかりませんが是非お出掛け下さい。 |