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 週日すけっち 
2.1
静かで重い闘い

しばらく、ご無沙汰していた「週日すけっち」ですが、家族周辺に起こった事で、深い所で静かな闘いをしていました。
まだ続いています。この静かな悪魔は知らない間に人間の身体に住み付いて様子を窺っています。
静かなままで消えていくこともあれば何もしないで終わることもあります。
これが表舞台に姿を現すと、その影響は凄まじく、その人は勿論、家族子孫まで簡単には取り戻せない傷跡を残します。
仏教では人は「生老病死」は避けられない苦しみだと教えられます。
ごく当たり前の事ですが日常では忘れがちです。言われてハッと思いますがすぐ忘れます。
私の母は、私が七才の夏、国民学校一年生の時、急病で亡くなりました。
父は戦争で止む無く失いましたが、母が生きていれば、父亡き後も、かなり違った環境であったろうと、今改めて思います。
一つの命は個のものでは無く、周囲(大きく言えば公)を包含した増幅した存在です。
だからこそ掛け替えの無い貴重なものです。
幸いな事に、私の周囲に起こった事は、悪魔が様子を窺っている段階だったので、水際で防ぐ事ができました。
幸運だったと思います。
たまたま、二月三日は私の誕生日(六十七才)であり、厄払いと言われる節分でもあります。
明くる四日は立春大吉、春の始まりです。
「春は名のみの風の寒さよ」は「早春賦」の一節ですが希望溢れる季節の開幕です。
私も、年令と共に能力も低下していきますが、出来る限りは周囲に貢献出来る事があれば、分相応に役立ちたいと思います。

2/3
科学は万能ではない

スペースシャトルが爆発しました。
何事にも100%の完全はありません。先日、放送されたNHK「ためしてガッテン」で「癌になる人、ならない人」では5%(20人に1人)の人が癌になりやすい人との事でした。
これを確率と取るか、運と取るかは、考え方次第とコメントされていました。
今度のシャトル事故も100%大丈夫という漠然とした確信で続けられていたのでしょう。
危険な要素はわかっていながら「いいだろう」という油断が、事故が発生してから言い訳のように伝えられます。
人類の科学の夢であっても悲劇は起こります。
ましてや戦争では、精密な科学兵器でも、誤爆、無差別、巻き添えは限りなく起こります。
判断のスイッチを押すのは人間です。
軍人は自己の功績を上げる為にデータの累積を図ります。個人や国民の感情など戦時には無視されます。
その悲劇は限りなく広がり、傷ましい姿が伝えられ心が痛みます。
私のように戦争体験者は身に沁みて悲しくなります。
その悲劇が、又起ころうとしています。一部の指導者を追放する為に、多くの国民の犠牲を強いる手段を米英が実行しようとしています。アメリカ大統領はイラク攻撃だけが政治目的のようで、他の政策は全くアナウンスしません。アメリカの将来のビジョンは全くと言うほど示されません。
仮にイラク攻撃が終わったら、さっさと大統領を辞めてしまうのではないかと思うほど単純すぎます。唯のテキサスの殺し屋にしか見えません。遥か離れて、直接被害も及ばない魅力の無い北朝鮮には無関心でイラクだけを攻めるのは個人的な感情だけのように思えます。
大量殺戮兵器の一方的な効果の恐ろしさは、使ったことのあるアメリカが一番よく知っています。
だからこそ、他国が持つ事に恐怖を感じるのです。自分だけが持ちたいだけ持って他国を威圧しようという考えには私には納得出来ません。
私は、かっての華やかで夢の溢れたアメリカンドリームが好きでした。ミュージカルや底抜けに陽気なアメリカンが好きでした。戦後の日本の暗い時代明るい希望を与えてくれました。
それは今も有るのでしょうが声を潜めています。
戦争の為に費やされる多額の無駄な資金を事故の無い平和利用に使うことが出来ないものか、一国の感情に振り回されない、世界全体の問題として考えられないかと痛切に思います。

2/18
恵まれている環境

今回、家族の入院で、私が家事を取り仕切りました。
普段は、たまには手伝う事はありましたが一切をやった事はありませんでした。
私は幼時(6〜9才)太平洋戦争を経験し、敗戦後も食糧難、孤児として厳しい環境に置かれました。
その経験は身に沁みわたっています。その体験があるので、今回、自分が家事を仕切るに当たり、段取りを付け準備をしながら思った事は、随分、食材、調味料、火、水などに非常に恵まれている事です。
まず、火が有りませんでした。マッチが少なかったのです。「付け木」と言って硫黄だけを薄板に塗った物を火元から点火して燃やし付けました。
まだ地方都市にはガスが普及していなかったので、製材所の端木の束を随時買っていました。
燃やし付けには、紙も乏しかったので落ち葉などを使いました。
水は手押し井戸ポンプで隣と共有でした。
野菜類は、祖母が耕作した100坪程の畑で収穫した物が殆どでした。その一部で、小麦、陸稲も作り、小麦は近所の、うどん作り屋さんに預け、随時、現物交換でした。
肉などは、余程恵まれた家庭が買うもので鶏を飼育している家は、それを身内で時々分け合い食べるくらいでした。我が家にはそういう事が無かったので、時々、近くの店に鯨の肉が入荷すると、それを野菜と煮て食べるくらいでした。
就職してからは、その小企業の十一月の恵比寿講の「すき焼き会」の鶏肉が、年に僅かな肉を食べる機会でした。
調味料は味噌、醤油、塩が僅かに手に入るくらいで、砂糖は滅多に手に入りませんでした。
米も配給で二合五勺(一人か一家庭か?)と憶えています。不足分は、サツマイモ、小麦皮、とうもろこし粉を配給所へ受け取りに行きました。それでも不足で、野菜混じりの雑炊、小麦粉も乏しく乾燥さつま芋粉などの代用混じりでした。
その体験があるので、今度、家事を始めてみて、その食材の豊富さに驚きました。
殆ど、何でも有ります。
火はパチンでガスが点火します。ご飯もスイッチポンです。調理のレパートリーさえ知っていれば、タイミングとテクニックと味覚、そして、やる気(これが肝心)があれば何でも作れます。
タイミングを重視すると、かなり気配りが必要ですが、それを考えなければ、かなり融通出来ると思います。
炊事苦手とか、嫌いという女性がかなり多いと聞きますが、要領次第と思いますが如何でしょうか。
仕事を持っている人は集中力が必要ですから、それを中断される事は辛いと思います。
まして、それに育児も重なれば大変です。それを思うと矢張り年配で手間が空いている者はバックアップしてあげるべきでしょう。住環境や時代錯誤もありますが、そこは「知恵と思いやり」家族の為と思うべきでしょう。
あまりに贅沢に慣れてしまった事を考え直して、贅沢も程々にしないと、この国は、もうおかしくなっている変な国になってしまうでしょう。
戦後六十年を過ぎて思わず記憶を呼び覚ます期間でした。

2/20
政治家の人格、人間性

イラク攻撃を、あくまで強行しようとする、米ブッシュ大統領の発言が悉く反発を受け、やることなすこと裏目に出ています。
世界は、まず平和を望んでいることがハッキリしました。良識は失われていませんでした。
古いヨーロッパと言われた国は、歴史あるプライドを傷つけられ憤激しました。当然です。
今のアメリカ政府には品性が見当たりません。猛獣のようです。ただ大声を張り上げる猛獣の姿です。
孤独なライオンとも言えません。ライオンほどの品性も無いのです。それに国民の声を無視してイギリス首相が、へつらい、ここに来て日本政府が世論を顧みず追随するという愚行を行おうとしています。
私は家庭に大事を抱えていましたが、一時もイラク問題は頭から離れませんでした。
自分の戦争体験を再び繰り返してはならないという思いが募るばかりでした。
攻撃される事を前提とした考えのみが先行して、その為の攻撃だという被害妄想的な発想からは、まず戦争手段が生まれます。
攻撃されない為の平和外交の努力が、初めから無駄という極端な発想がまず誤りです。
日本はアメリカとさえ友好関係が保たれればそれで安泰と思っているようですが、アメリカ本土と日本で同時にパニックが起こった場合には、「それ所ではない」と、日本など構ってくれないでしょう。
どうも日本政府はアジア諸国よりアメリカが大事と思っているようで、中国、韓国が、あれほど靖国神社参拝に憤慨しても無視します。アジア諸国を軽視する態度が続いています。既に日本は追い越されている事に気が付かないのでしょうか。
今回の国連協議でも、世界の大多数の国が戦争回避を望む中、日本は攻撃容認を認める発言をしました。
アジアどころか、世界からも見離され孤立の道を行くことは許されません。それは亡国への道です。
ブッシュ、ブレア、そして、小泉の三人は世界の悪友として間も無く姿を消す事になると私は思います。
結局、政治力を発揮するには、その人物の人格、人間性が問われます。
プライドや品性の伴わない政治家が国を統治する事は危うい事です。
そういう点では、シラク、シュレイダー両氏にはブッシュには従わないというヨーロッパの尊厳を護ろうとする毅然とした信念が感じられました。
日本も、そうあって欲しいと痛切に感じました。
過激になったかもしれませんが、戦争体験者として黙っていられず書きました。

2/26
久し振りにビデオ編集

十月に「愛知県、一宮市合同防災訓練」のビデオ編集をしましたが、八人が撮影したソース画像を抽出して30分程に纏めました。これが大変に手間取り、下見の後、各テープのポイントをチェックしておいてカットを作り、リンクした後、説明文のテロップを流します。会場アナウンスや、会話、作業音があるのでBGMやナレーションは無し(というよりスタミナ切れ)です。
場面切り替えのトランジョン効果挿入の後、オープンとラストのタイトルを入れました。
丸3日、かかりました。さすがにウンザリして「暫くやるまい」と思いました。
その後、年末からOSをWinXPに変えたので、それに対応したソフトをバージョンアップしました。
今回、地域の公民館活動の「文化展」が開催されたので、それを取材撮影。編集しました。
前回はテープの数の多さと、ソフトの、度々のハングアップ停止に悩まされましたが、今回は一度の停止も無くコマ落ちも発生しませんでした。
やはり、OSとソフトのバージョンアップが効果を発揮したようです。
ビデオキャプチャーボード(安くなったといえ)を購入すれば、かなりの事ができますが操作が煩雑です。利用してもアマチュアとしての総合的な限界があります。
今利用しているのものはDV入力に限られるので、過去や、これからのアナログ記録(VHS、Hi8など)のDV変換の手段が課題です。所有しているアナログキャプチャーボードが現状システムに不対応なので使用不可なので、汎用利用に強い家電(DVD,HDDレコーダー)利用を考えています。
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