白鳥町と荘川桜を訪ねて

 平成七(1994)年四月二十五日、AV技術者の会向山支部の会員有志は、かねての予定通り白鳥町の佐藤良二さんの故郷、白鳥町を訪ねました。参加者は三人となりました。野村忠弘、上坂貢、それに私です。
午前八時二十分、私が昨年から預かっていた、標柱表側 「太平洋と日本海を結ぶ桜」 後ろ側 「奥美濃の桜守佐藤良二氏植樹」 右側「一宮市AV技術者の会向山支部建立 蛍雪山人」 落款二つ押印 を車に乗せビデオ、カメラ持参で出発しました。
岐南インターから美並迄は東海北陸道(約一時間)、美並村の桜並木を期待して通りましたが、数日前の雨で桜は咲終わり、新緑の葉桜に替わっていました。
それでも道路沿いの並木は見事なもので、数百メートル延々と続く桜のは満開の時には素晴らしい眺めだと思います。
白鳥までの桜は咲終わり、所々に遅咲きのものがある程度でした。白鳥町到着は予定より早く十時頃でした。
向小駄良を通り過ぎてから尋ねました。佐藤さんのお宅、民宿「てんご」は向小駄良の信号を左に曲がり坂を百メートルちょっと行ったと
ころの民宿地域の中にあります。藤路の桜
佐藤良二君顕彰碑
てんご枝垂れ桜
荘川桜

写真で見ていた、毎年見事に咲くという、お宅の前の枝垂れ桜を目標に車を進めました。二階の軒を越すその枝垂れ桜はありました。盛りを過ぎたところでしたが花は沢山咲いていました。奥さんの八千代さんの話では,なかなか花がつかなかったそうで、柳みたいで、お化け屋教みたいだと云われていたそうですが、この頃は見事に咲いて通りがかりの人たちが記念撮影をしていかれるそうです。
この木は、長女の美智子さんが誕生の時に植えられたもので三十五年になります。
この年、荘川桜がダムになる水底の村から移植されました。

標柱寄贈
佐藤八千代さんに持参した標柱二本と、二十二日の土砂降りの中の裁判所前での「さくら道国際ネイチャーラン」のビデオをお渡ししました。
時間も早かったので、荘川桜まで行く事にしました。
天気もあまり良くないし、五月にならないと花は咲かないと云われましたが出かける事にしました。
野村さんは一度行った事があるとの事でしたが、私はNHKのテレビドマ「二本の桜」と本「さくら道」でしか様子は知りませんでしたので興味深々でした。蛭ケ野峠のいろは坂、駒ケ滝、佐藤さん達が、一念発起した分水嶺を経て荘川桜に会うことができました。
NHKで放送された時より整備が進み二本の桜は立っていました。

分水嶺
花は蕾も固く咲くのはいつの事やらという状態でしたが隅から隅まで観察、ビデオに撮りました。
帰路、分水嶺には水芭蕉が開いていました。
白鳥に帰り、奥様に佐藤さんの顕彰碑が近くにあると言われましたので坂を上がり藤路の桜公園へ行きました。
藤路の桜はほぼ満開で桜守の顕彰碑に花を添えていました。
映画「さくら」の完成記念植樹がされ、番所では「さくら写真展」が開催中でした。

坂を下り佐藤さんの奥様に挨拶の後、帰路につきました。
さくら道は荘川桜の先へは行けませんでしたがマラソンの度にビデオで懐かしんでいます。


 

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