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出来町(中之切) 河水車 (旧石橋車)の 石橋獅子
出来町の石橋車は、戦時の空襲で焼失しました。現在の河水車は、戦後、若宮から譲り受けたものです。
人形は石橋獅子ですが、これは空襲が激しくなったので、疎開させて残ったものだと出来町の長老に聞きました。
中之切社務所には焼失前の写真が掲げられています。
私が、この人形を始めて見たのは、八年前の名古屋まつりの山車揃えの時です。驚きと共に感動しました。
これほど美しい人形を見たのは始めてでした。しかも動きが美しく、素晴らしい。
美しい、飾り人形はよく見ますが、動きが美しい人形は滅多に見られません。
ご存知の、歌舞伎舞踊「鏡獅子」「連獅子」などの獅子物とは違う、人形師の創造力に頭が下がる思いがしました。よく戦災を免れて保存されたものと、町内の先人に敬意を表したいと思います。
空襲で焼失した多くの山車からくりが現存していればと、今尚、悔やまれます。
お囃子に合わせてゆっくり左右に動き始めます 数度の往来の後、正面を向きます 左右手足を力強く振り上げます
右に左に動きを早め移動します お囃子が急テンポになりクライマックスに近ずきます さあ、いよいよ見せ場
獅子の毛振り、頭(かしら)を振り下ろします 反動も激しく長い髪もろ共、のけぞります 数度の毛振りの後、正面へ頭を上げます。
徐々に動きをゆるめながら左右に動きます 正面、頭を上下して髪を整えます 頭を起こし姿を整えます
紙吹雪が舞い人形を称えます 見物衆への挨拶 見事な演技。可愛いいい顔をしています。
簡単そうに見えるかもしれませんが、お囃子に合わせて五分程の演技は大変な修練が必要だと思います。
お囃子と共に、毎年、拝見するのを楽しみにしています。

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