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岐阜県笠松町は岐阜、愛知県境を流れる木曽川に沿って発展した町です。
木曽川畔には川港の址があり、かって物資の輸送や文化の交流が盛んであったと思われます。
殿様は居なかったのですが代官様が住民に慕われ、それを称える行事として大名行列を行ったと伝えられます。地域、学校が挙って行事に参加、世代の交流がはかられています。
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川港跡公園 |
うだつのある町並み |
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鉄板を叩いて花神輿の先導 |
大名行列の出発 |
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露払いに続く行列 |
立派な房の付いた三つ葉葵の鋏箱 |
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投げた毛槍を受け取る |
大鳥毛40キロある |
笠松祭は八幡神社と産霊神社の祭礼です。
川港の近く、本町を起点に、大名行列が500メートル位先の八幡神社に至る、上本町、下本町の町並みを行きます。
小学校から壮年迄の奴さん(釘抜紋に手綱柄の襟、房の付いた前垂れ、腰には脇差し)が、毛槍の投げ渡しをしながら道中をします。
毛槍は江戸時代から伝わるという本物です。長柄の物が10本程、大鳥(取かも)毛(白と黒2本)という大きい物もあり
「 サーサ サーサ ヨーイヤナ」
という掛け声と共に受け渡します。40キロ以上あるという重量級は大ベテランの誇りです。
お駕籠やお供も行列に加わり八幡神社に繰込みます。親子花神輿も爆竹を響かせ練り歩きます。八幡神社に繰込んだ行列は奉納の後産霊神社へ向かいます。続いて本町(上と下が毎年交互)奉納の踊り山車(やま)が会所を出発。八幡神社に向かいます。鳥居すれすれにくぐり境内へ。
ここで口上の後、踊りが奉納されます。数分に短縮されていますが、本衣装で古典舞踊(紅白、藤娘、屋敷娘、鶴亀、岸の柳)を踊りました。お世話役の方にお話を聞きましたが、子供の本衣装はなかなか揃わなくて苦労されるようです。西川流のお師匠(佳里)さんが、お稽古を付けられ後見もされるので大変です。踊り奉納の間に、大名行列は産霊神社へ。各町内の花神輿や本神輿も産霊神社へ時間割りに従って集結します。産霊神社には大中小五つ程、立派な本神輿がありますが担ぎ手が不足で、二両が飾ってありました。
夕方6時まで、神輿の繰込みは続くというので、続きは又、と言う事にして帰路につきました。
実は前年も訪ねたのですが、雨が降り始め、集合していた祭衆は引き揚げてしまい残念な思いをしたので再度訪ねました。
一宮からは名鉄で10分程ですが、川を隔てただけで岐阜の情報は乏しいので見逃してしまいます。
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親子花神輿の奉納 |
踊り山車(やま)の引出し |
奉納舞踊の踊り手 |
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いざ乗り込み |
踊り山車の道行き |
境内に繰込んだ毛槍 |
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大鳥毛の奉納 |
踊りの奉納 |
後見もついて踊りの熱演 |
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産霊神社へ神輿の奉納 |
一番大きい神輿 |
夕方まで奉納は続く |
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