御嵩願興寺蟹薬師 祭礼 |
天台宗大寺山願興寺略縁起 (岐阜県可児郡御嵩町) |
蟹薬師祭礼。千年の歴史があるという、この行事の様子は写真でご覧下さい。
不思議な雰囲気があります。こういう行事は初めて見ました。
「蝿追い」は面を被っています。動作がコミカルで笑いがありますが奇異な感じがします。
行事の中ではスターです。
お囃子は太鼓と笛一本の単調なメロデイが長々と奏でられます。烏帽子姿の少年が山車の上で手をかざしながら、身体を上下して調子を合わせます。室町時代の、のどかな行事が繰り広げられました。大山は、かなりの高さがあり、建設業者に作ってもらうという事です。
山車も木枠と幕と人形の素朴なものです。きらびやかな飾りはありません。山車の原点を思わせるものでした。
境内は、沢山の屋台店が並び、賑やかでしたが、往復の電車は一両に数人の人が乗っているだけで、祭りの気配は全くありませんでした。
この日は犬山と岩倉でも山車祭りがあり、わざわざ御嵩まで行く人は、写真か祭りマニアなのでしょう。
かって多く見られた大山は、この他には垂井の南宮大社の二個所があるのみだと聞いています。
御嵩には若宮八幡社の祭りが秋にあり、こちらは祭囃子がある豊年祭りだということでした。
若宮八幡社には曾祖父が寄進した大鳥居があり、私達子孫の誇りです。
祖の地の貴重な祭りを見た今回は、心に止まるものでした。
犬山経由、広見線終点、御嵩駅 | 中山道みたけ館前に建つ道標。新しいものです | 祭りを知らせるポスター |
中山道 御嵩宿、本陣、野呂家 | 中山道沿い。面影を止める町並み | 願興寺境内に建つ大山。かなりの高さがある |
今では貴重な存在。大山 | 山車の上。牛若丸と弁慶が欄干の上 | 重要文化財 願興寺本堂 |
太い梁と広い回廊の大伽藍 | 祭りが始まる。柳川喜郎町長さんも行列に | 祭りの稚児は肩車で。古式の祭礼の姿を見る |
烏帽子の囃子方。獅子の舞の衆が続く | 祭りの主役。「蝿追い」の登場。杵(きね)を肩に三歩ずつ本堂に向かって進む | 「蝿追い」の動きに合わせ太鼓を打つ |
本堂前に着くと杵を差し上げ キャーと奇声をあげる |
しきみ(はなの木の枝葉)で参拝者を叩いて まわり厄払い |
白面、白眉の奇異な姿。 |
獅子の舞。しきみで叩く。獅子の中は二人。 裾布を八人が持っている |
トグロを巻くように丸くする。 | 寝そべる獅子を、からかうように、しきみで叩き、尻尾が動くのを見て飛び退き、のけぞってキャーと奇声を発する |
獅子の周囲を飛び跳ねながら、しきみでピシャピシャ叩きまくります | 獅子が立ち上がり、頭をのけぞり、振り下ろすのを、「蝿追い」は手の平で受けキャーと奇声を発し、首を2.3度振ります。 | 獅子の舞は終わり、獅子と「蝿追い」は引き揚げます。 |
山車が本堂前迄、引き出されます | 車輪を梃子で調整します | 笛と太鼓ののんびりとしたお囃子がしばらく続き、その後、山車は元の場所に戻ります |
大山の上。棒人形について大きな竜が 二回りします。 |
神主が最上部へ昇って行きます | 扉が開き紅白の丸が回転します。 日月でしょうか |
大山と山車。山車は簡単な木組みと幕で組まれています。山車の原点の姿です。 | 祭りの終り。餅など、お供えが 参拝の人に投げられます |
総てが終わり、だんだん人が引いて行く。 |
御嵩は祖父の出身地 |