今、名古屋はリフォーム、リニューアルが各所で進行中です。

一番大きいのが何と言っても「名古屋城」です。
11月21日、久し振りに中に入ってみてきました。NHKの「ブラタモリ」で三回に亙って熱田台地と名古屋のものづくりが放映され私の過去に関わりの深い場所も今は立ち入れませんが紹介されました。
伝えられるように「名古屋城天守閣」の木造化が問題になっています。石垣の傷みが大きい事が専門家の指摘する所です。築城以来の年数と名古屋空襲での損傷、そして現在の鉄筋コンクリート建築の際の基礎部分の詳細を調査しないと次の仕事は進められないのではと思います。現在、石垣は調査の為の足場で囲われています。
石垣は他の場所でも大掛かりな組み合わせ工事が進行中ですが大変な仕事です。重いコンクリートのお城は熊本城がそうですが、その修復には二十年以上といわれています。
永久に残す木造の天守閣が目標ならば時間が掛っても、しっかりした基礎が基礎工事を達成してほしいと思います。
戦後、お城が無く土台だけの姿も知っています。私が完成の姿を見る事は多分ないと思いますが実現される事を願います、

名古屋市内では「東山動植物園」の大温室が大改修です。ガラスは全部外してあります。構造は組み立てではなく溶接で出来ているのです。まだ暫く掛かるようです。
鶴舞公園の公会堂も同じく大きく内外共にリニューアル。
「テレビ塔」周辺の久屋大通公園も全体が大きく変わる事に。テレビ塔も間もなく内部一新の為入れなくなるという事なので何十年振りかに展望台まで行って来ましたが土産物店も無く拍子抜けしました。久屋広場の池も水が無く、ライトアップも工事の為の電気設備撤去とかでされないなどという事ですから間も無く様子が変わるのでしょう。

県芸術文化センターもリニューアルで美術館も休館とか。大ホール、コンサートホールも一時お休みでしょうか。

毎年、文化の日、東区「文化のみち」スタンプラリー、第一回から殆ど全部行っています、ことしは十九回ですが、かなりの変化です。大正昭和初期の建物、耐震化された他は維持困難で撤去、或いはマンション化。数少ない個人住宅は建て替えられました。
初めの頃の「文化のみちレポート」からは、だいぶ変わりましたが今では見られなくなった色々の記録は残してあります。

名古屋駅周辺もリニア新幹線の工事に伴い変わります。駅前のモニュメント「飛翔」も19年2月でライトアップ終了。姿を消すようです。

私も昭和十一年以出生。翌年には日中戦争勃発、そして太平洋戦争と時代の変化に、一度ならず、二度三度の変換に遭遇することになります。
一度目は言うまでもなく終戦(正確には敗戦)そして戦後の混乱、昭和の終わり、バブル崩壊、産業の変化による構造変化で、破産、廃業など跡形もなく消滅した産業もありました。私の同年代で就職時の仕事を続けている人は殆どいません。

かっては、花形だった、電機、自動車などにも大きな変動が起こっています。

人は六十才還暦と言われますが建築物も鉄筋、木造、共に耐用年数も同じですから建て替え、切り替えで周囲の様相が変わっていきます。
人は簡単には変わって行けないのが大きな社会問題でしょう。

八十年以上を生きてきて社会の変化を静かに見乍ら老衰の道をゆっくり歩いている私の日々です。
                                
                              2018.11.10 記