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一宮裁判所前エイドステーションは佐藤桜も数ある中、その姿とコンビネーションでは屈指の名木の前に設置しています。
枝垂れの八重桜と山桜、そして旧国道22号の対面にある数本のソメイヨシノと三種類の佐藤桜が揃っています。
桜に代わって自画自賛したいと思います。素晴らしい四季の姿はHPにアップしています。
一宮近郊には、稲沢市赤池の八重桜、木曽川町のソメイヨシノがありこれもHPで紹介しています。
さくら道の二つのウルトラマラソンは、第一回から(第1回ウルトラマラソン270Kは知らなかった。第2回はNHKTVニュースで)裁判所前で、断片的乍ら、ビデオで撮影しています。
殊に第2回のネイチャーランは朝から土砂降りで凄まじいレースでした。この様子もHPで紹介しています。
「太平洋と日本海を桜で結ぼう」という佐藤良二さんの話は、昭和五十九年(1984)五月十七日に中部地方でNHK名古屋が「北陸東海」というローカル番組の内「桜紀行〜名金線・もう一つの旅」で放送されました。
私は番組の冒頭の1シーンで、桜の存在が我が家のすぐ近くだと知り、翌日、確認しました。
それ以来、私の心に桜はしっかり定着してしまいました。もう一度見たい、この放送は、なかなか再放送されずNHK名古屋にも尋ねましたが、ライブラリーにも無く、私個人には見せてもらう事もできず機会がありませんでした。
待ちに待った再放送があったのはNHK放送センタービル完成オープン記念番組が1995年に放された時でした。
この、さくら道の経緯は「さくら道・風媒社刊」で詳しく紹介されています。「桜紀行」が放送された時は、佐藤良二さんが亡くなった昭和五十二年(1977)から既に七年が過ぎていました。
本「さくら道」は昭和六十二年(1987)初版が発行されたのですが、私は知りませんでした。私が本を手にしたのは新装第1冊、平成五年(1993)です。その後、再新刊が発刊されました。
映画「さくら」製作の企画が發表され、俄かに話題が賑やかになりました。そうなると、佐藤さんの、さくらの植樹の真実性が言われるようになりました。
1995年、NHK放送センタービルで開催された「「夢つなぎ・さくら道」写真展で佐藤良二さんと写真家中川幸作さんの作品が展示されました。会場で風媒社の社長さんと中川さんに聞きましたが、美並の桜並木がNHKの放送では佐藤さんが植えたと伝えられましたが、あれは元々、美並の青年団が植えた所へ佐藤さんも植えたという指摘がされたという事でした。
これは一宮の裁判所前の神社境内のソメイヨシノも同じように以前から有った桜の間に植え足したのだと思います。それで確証が無いとか言われます。
それで、美並の桜並木の写真の説明文には「佐藤良二さんも(がではなく)植えた」と記してありました。
私は名古屋〜岐阜間の佐藤桜の所在の確認に行きました。木曽川町クラボウへも訪ねて確認を得ました。その節、せめてマラソンの時、存在の表示をして頂けないか、ビデオなどを渡してお願いしてきましたが「梨のつぶて」のままです。黒田交番のさくらも「ああ、そうですか」で終わり。木曽川町役場も「知りません。マラソンの事もよく知りません」と言われました。
「桜紀行」では、初めに名古屋市千種の国鉄バス名古屋営業所の1号桜が出てきます。ソメイヨシノだと思いますが、その後、営業所は現在の地へ移転しました。その際、その桜も移植されたのですが土の質が合わなかったのか移植が無理だったのか、枯れてしまったと職員の方が残念がっておられました。
何とか記念樹をと、良二さんの、お姉さん、尾藤てるさんの協力で白鳥町から由縁の木を植樹。実生の荘川桜も植えられました。記念の植樹は、大勢の人達と尾藤てるさんが良二さんの思いをこめて植えられました。
佐藤桜は、その周囲の環境が変わる事で姿を消す事があります。止むを得ない状況もあります。良二さんの心を引き継いで新しく植樹して行く事が必要かと思います。
一宮裁判所佐藤桜前エイドステーション。
ネイチャーランは第1回から一宮市AV技術者の会(16ミリ映画などの視聴覚教育実施ボランテイア)の有志が声援を送っています。名神高速ガード下エイドから音羽公園エイド、木曽川町エイド、木曽川橋間を数人でビデオ撮影する事が続いています。
第3回の時、名神ガード下エイドでナルセさんに会いました。話をしたのは始めてでしたが、一宮の桃花祭で、町は違いますが祭りを楽しくしようと行事の復活でそれぞれ活動している関わりはありましたが、今度はマラソンという全く別の事で出会う事になりました。
エイドステーションというものがある事を知ったのも、この時が初めてでした。
ネイチャーランのエイドは5K毎に設置されていますが、愛知県内は園芸建設業協会の皆さんが大勢で組織的に運営されています。補給品はスポンサーがあるようです。各エイドには、ランナーのスペシャルや装備が置いてあります。
園芸建設業協会は、豊橋の「庭正造園」さんが荘川桜の移植を手懸けられたという経緯があり、その関係からサポートされていると思います。本「さくら道」に書いてあります。サポートは完備されています。
ウルトラマラソン270Kは名古屋の佐藤桜を捜しにJRバス名古屋営業所を訪ねて、職員の方とお話をし、その時、頂いた資料で概要を知る事が出来ました。
第3回ウルトラマラソン270K
一宮にランナーが来る時間の予想がつかないので、9時頃、稲沢赤池の佐藤桜にビデオカメラを持って自転車で向かいました。
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裁判所との中程で、道路の向こうをランナーが走って来ました。
「1番ですか〜」と声をかけたら「はーい」との返事。
多分、あれはタンダイさんだったと思います。
赤池佐藤桜は私の家からは1K程です。サポートカーが止まっていて「さくら道ウルトラマラソン」のシールと屋根に看板が付いていました。ランナーが来るとドラが「ジャンジャン〜」と鳴りました。
「佐藤さんのサクラだよー」と白いブレーカーを着て、ビデオカメラを持った人達がいました。
サポーターの皆さんに会ったのは、この時が初めてです。この年、以前NHKの写真展でカメラマンの中川さんに聞いていた、この八重桜にプレートを取り付けてきました。
コシタさんがそれを見付けてランナーの皆さんに知らせていたのです。
ネイチャーランナーのコシタさんの事は知っていましたが、声を掛けたのは、この時が初めてです。
裁判所の桜は、既にプレート取り付けの許可を得て付けてありましたからチェックポイントになっていました。裁判所のプレート取り付け迄のややこしい経緯はHPに書きました。
初めは、桧の標柱を作ったのですが設置を許されず、この標柱は、第2回ネイチャーランの後、白鳥町を訪ね、良二さんの奥様の手に渡してきました。
この年には、まだ裁判所エイドはありません。裁判所佐藤桜前でランナーを見て、そのまま自転車で木曽川までランナーの様子を見ながら走りました。この年は、かなりの高温で汗だくになりました。
ランナーは、かなりバラけていましたが、木曽川町、大垣共立銀行駐車場(ネイチャーランのエイド地点)に移動エイドがあり、エネルゲンなどの補給をしていました。
木曽川橋の向こうでは九頭竜ランの人が「次の角にエイドありま〜す」と大きな声を掛けていました。
11時頃に一宮に引き返しました。
ランナーは少なくなっていました。クラボウのソメイヨシノは葉桜でしたが「これも佐藤さんの桜ですよ」と教えてあげると、記念撮影をして、走って行きました。
木曽川町から一宮に入ると、ランナーは一人、又一人と来ましたが11時30分には誰も来なくなりました。一宮の今伊勢で、一人道端に寝そべっている人がいました。道路の向こう側だったので気には掛かりましたが見送りました。この年の様子は越田さんからビデオを頂いてゴール迄の様子を知る事ができました。
「これは大変だな〜。岐阜迄の間にエイドがあると一息つけるのだが・・」と思ったのがエイド開設の始まりでした。成瀬さんに「エイドにはどいうものを用意すればいいのかな」と聞いてみました。
「スポーツドリンクは濃いから薄めて飲む事。塩分が切れるので塩昆布などもいい」とか。
第4回ウルトラマラソン270K
よくわからないまま、家にある良さそうなものを持って行きました。梅干しなど。スポーツドリンク、ミネラルウオーター、ウーロン茶など。見る間に無くなりました。忙しくて買い足しに行けません。
AV技術者の会の野村さんに近くの酒屋で追加を買ってきてもらい、何とか終了しました。
この年は、北斗映画 「さくら道ウルトラマラソン270Kの記録」の取材とパラリンピック優勝の柳川さんがレースに参加。記念すべき年でした。
第5回ウルトラマラソン270K
この年も補給切れになりました。サポートに来ていたMIZOさんにコンビニへ買いに走ってもらいました。
みすみす高いものを買うのはロスになるのでこれは考えなければと思いました。
第6回ウルトラマラソン270K
その経験を活かし、多めの調達をと、年明けの時期から特売を見付けては買い溜める事にしました。
お一人さま2本限りとか、1ケース¥1000を見付けては買い込みます。残れば夏に飲めばよろしい。
知り合いの酒店に聞いてもそんな値段では用意できないというのでこれくらいが程々かと思います。
水が、かなり必要です。裁判所や神社境内に水道はありますが、そのまま飲料としては気になります。
ミネラルウオーターを買っていましたが、かなりの量が必要です。
この年は前年までと違い空気も乾燥していて涼しい感じがしました。ドリンクはだいぶ残りましたが秋までには無くなりました。
水が切れました。
第7回ウルトラマラソン270K
それで、今年は空ペットボトルを、前日完全洗浄の上、水を入れておき、当日、浄水(マグネット活水)と入れ換え運びました。12L運びましたが、その3倍は必要でした。
お茶は当日沸かしました。これも6Lでは足りませんでした。10Lは要ります。
スポーツドリンクはポカリ(24缶)とアクエリアス(2L*16)消費しました。
紙コップは¥100ショップで20*10、これだけです。
初めての時と比べると大幅にコストダウンです。
余裕ができたので、バナナの希望がありましたから来年は用意しようと思います。
「知恵と体は使うが、お金はなるべく使わない」
「負担は軽く、気も軽く」
長く続け、協力を得ようと思えば無理は禁物です。
山崎さんが「紙コップは使わないで自前のコップを持参したい」と言われます。
思いやりのある言葉だと思います。
格別、凄い事をしているのではありません。
周囲の人から「いい事をされるね、感心するわ」と言われますが、手伝おうかとは言われません。
様子を眺めには来るのですが中に入ろうとはしません。特定なグループの行事だと思われるようです。
私が小学校四年(1945)、名古屋での空襲被災の為、母の実家の一宮に転居。
両親を失って呆然としていた時、優しく接して頂いた担任の森先生の実家が近くなので「こういう行事があります宜しかったら声援を」と声をかけたら、弟さんと共にネイチャーもウルトラも声援と接待、写真撮影などに来て頂いています。
今年は、高齢なので声をお掛けしませんでしたが、私達と娘との2代に亙って、お世話して頂いた助産婦の神谷さんが白鳥出身と聞いてお知らせした去年は来てくださいました。
一宮AV技術者の会は地域の部会から一部助成をしてもらっています。
今年は日曜日でもあり応援の人が大挙来て、再スタートの壮行会みたいでした。
トップランナーが姿を見せるのは9.30頃から。最終ランナー11.45迄の間です。
準備に掛かるのは8.00前からですから4時間のさくらイベントです。
道路上の持ち出しエイドですから長時間は設置できないのでこれくらいが限度でしょう。
まだ、雨には遭っていませんが雨天の時は……・。
佐藤良二さんの夢「太平洋と日本海を結ぶ桜」は見事に成長し、春には美しい姿を見せてくれます。
ネイチャーランのランナーが通過する時間帯、8.00頃、ここは学校の通学路でもあり、多くの人が桜の前を通ります。
私は、毎日、佐藤桜と対面する環境に恵まれています。
その桜の元で多くのランナーと、その仲間が賑やかに交流する姿を、佐藤良二さんは桜と共に微笑んで眺めているでしょう。
「この地球の上に、天の川のような美しい花の星座をつくりたい。
花を見る心がひとつになって、人々が仲良く暮らせるように」
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