トップへ
蘇る空襲(故郷)への思い  '11.4.4

「空襲体験」については、当HP「名古屋大空襲」に書きました。

東日本大震災は、集団避難(疎開)縁故避難(疎開)は空襲後の有様と同じです。
違うのは、それが日本全土に展開された事です。その上、多くの男性が出征、女・子供・老人が留守の郷土を支えていました。その住家も戦火に焼かれ縁故を頼って家族と暮らした土地を去らざるを得ませんでした。名古屋市の人口は60%に減少しました。
私達は、3月19日の大空襲で被災。家・家財・思い出の品々の総てを失いました。
一年前、強制疎開(空襲火災から逃れる為の立ち退き)で,、当地(一宮市)に戻っていた母の実家に着の身着のままで来ました。それ以来、私は名古屋に戻る事を念願とし、あらゆる手立てを考えましたが現在まで叶えられませんでした。父の戦死が無く、生還していればそれは実現していました。
育った土地に対する想いは、今でも、そのまま鮮やかに脳裏に蘇ります。父が生まれ育ち、結婚、兄が生まれた「長者町」、私が生まれた「桑名」、弟が生まれた鶴舞公演傍の「板橋町」、妹が生まれ、母が亡くなり、父が出征、空襲に遭った「葵町」。母が幼時から育ち、結婚、強制疎開まで祖父母が暮らして居て、よく行った、瀬戸電堀川駅隣の「南外堀町」。今は何れも跡形の面影もありませんが、よく訪ね、佇ずむと、強烈な「ノスタルジ−」に襲われます。
今回の「東日本大震災」の罹災者の皆さんが、再び故郷の復活を願い、一時避難されている姿を拝見して、永い時間が掛かるとは思いますが、粘り強く苦難に耐えて復活の日を迎えられる事を願って止みません。



東日本大震災に思う

 
宮沢賢治(1896〜1933)
岩手県生まれ 花巻で農業指導と文芸活動、心打つ作品を発表
 
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ 夏の暑サニモマケズ
丈夫ナカラダヲモチ 欲ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシズカニワラッテイル
一日二玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズ二 ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ陰ノ 小サナ萱ブキノ小屋ニイテ
東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ 行ツテソノ稲ノ束ヲ負イ
南ニ死ニソウナ人アレバ 行ッテコワガラナクテモイイトイイ
北ニケンカヤソショウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイイ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボウトヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ
ソウイウモノニ ワタシハナリタイ
            (「ノート」より原文)

(読みにくい人の為に)

雨にもまけず 風にも負けず 雪にも 夏の暑さにも負けず
丈夫な身体をもち 欲は無く 決して怒らず いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを 自分を勘定に入れずに よく見聞きし判り そして忘れず
野原の松の林の陰の 小さな萱葺きの小屋にいて
東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろと言い
日照りの時は涙を流し(旱魃) 寒さの夏はオロオロ歩き(冷夏で米が不作)
みんなに木偶の坊と呼ばれ 褒められもせず 苦にもされず
そういう者に 私はなりたい


さくら咲け
 ’11.3.20

四月から五月にかけて東北地方は、三春の滝桜、盛岡城址の桜などが咲き誇ります。せめても心が癒されるでしょう。
さくら道250Kネイチャーラン(4.16)・ウルトラ270K遠足(4.30)は、震災応援チャリティの心で開催の方針です。私は第一回から応援サポートを続けて来ました。横断幕掲示、給水エイド設置くらいしか出来ませんが出来る限り続けます。

東北関東大震災

六十五年経っても、すぐに脳裏にまざまざと蘇る太平洋戦争空襲被災体験の記憶。
阪神神戸震災の状態もまさにそうでした。
日本は、基礎、土台から人間性、政治・経済・教育の考え方の再構築が必要です。信念に基づく一貫性の無い政治形態。一人一人が生活の仕方を考える。助け合い。労わりの心。
戦後、どさくさ紛れに、ヤミ製品や暴利、投機で成金になった、人、会社はリーマンショック以降、次々倒産、自己破産で廃業霧散しました。空き地、空き店舗、空きビルが沢山あります。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」などと安易に思わず、一から考え直すべきではないかと思います。永年の行き過ぎた、贅沢・怠惰を変えるのは簡単ではありませんが、それを実行する覚悟をすべきでしょう。
そうすれば必ず落ち着いた安定した暮らしが出来ると私は思います。

我が家は、一昨年(’09)懸案だった、築三十八年の家の耐震補強工事をしました。この家は、オイルショックで資材不足になる直前の資材の良質、豊富な時に新築。現在も、殆んど上下左右の狂いは無い状況なので被害も最小に食い止められると信じています。
昨近の火災死亡事故の多発に、高価ですが無線連動火災警報機を購入しました。
省エネの為の太陽光発電はとても設置できませんが、せめてもと充電式ニッケル水素電池(1500回充電可能・3年後でも殆んど減衰しない。半永久に再購入の必要無し)の充足(但し、単3一個約250円、スペーサーで単2、単1へ応用可)をしました。初期費用は高いが満充電で電池の再購入は不要になる)。LED懐中電灯、携帯ラジオなどその他にも長時間使用が可能。
単1、4〜6個使用のライトが5箇有りますが不要になっています、使う人居られるなら電池無しですが差し上げます。

私の人生は間もなく終わります。無力で何も出来ませんが思いだけは心を込めて後進に伝えます。

嗚呼 ’11.3.15

私は、地震の翌日、知人のブログへのコメントで「国会は予算審議そっちのけで「探偵ごっこ(不法献金あばき)」などをやっているから「何をやっているんだ。しっかりせい」という、天の啓示が有ったのだと思う」と書きました。
石原都知事についても、高齢多選批判を書きましたが、今日の新聞報道では、私と思いを同じにする意見が伝えられました。まさに、この点は同感です。

最近の世相は、余りにも、異常、或いは、利益の為には、なりふり構わぬ有様でした。特に毎日、目にするマスコミのメディア(TVの殆んど)週刊誌は既に問題外として・・。
NHKまでが、民放かと思う番組作り。リストラの影響というかも知れないが「芸能プロ」に下請け製作をさせ、無能お笑いタレントを動員させて安上がりに済ませていると思われます。
「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」など受信料を徴収しているに足る番組を希望してますが、いい加減な番組は見るに耐えない。「ブラタモリ」は、タモリという違和感はありましたが良い企画だと毎回見ています。

民放は、今や「滅茶苦茶」。「コメンテーター」と称する、ジャーナリスト・芸能人・大学教授・弁護士など、いい加減な相槌を打っているだけで「お金」が振り込まれるのだから楽で美味しい仕事。朝昼晩とTV局を駆け回っている。取材活動などしているとは思えない。チャンネルを変える度に同じ姿があり、うんざり。
酷いのは、まさに「ゲテモノ・タレント」。ピエロのように衣装や帽子を変えて偉そうに話す輩。
異常と思える肥満体で食べ歩き、ゲームバラエティで、なりふり構わぬ醜態。気味悪い「オカマ」。人を惑わす霊感師と称する奇異人。
TVCMでは、CGを駆使して、有りもしない仮想空間を表現した誇大広告。気が付かないほど小さな字で「個人の感想です」と言い逃れする「健康食品」。増えて来た「パチンコCM」
これを有名タレントが「金にさえなれば」とモラルなど無視して続々叫ぶ。
私が非常に気になるのが「AKB48」他の未成年の未熟な少女を集めているイベント。いくら稼いでどれほど少女たちに配分しているのか・・。そして少女たちの、これからの将来を考えているのか。使い捨てるのか・・。等々。

その内に天罰が当たる。と思っていました。
これは一般国民にも言えます。朝から「モーニングサービス」と称する喫茶店サービスに高齢者が屯する。
海外旅行だ。グルメだと贅沢が過剰。

私が経験した戦後の飢えからは理解出来ません。
今度の災害では一万人を超えた死者と伝えられますが「東京大空襲」や「ヒロシマ」「長崎」では、一夜、一瞬にしてそれぞれ、十万人近い人が亡くなりました。戦争による死者は二百五十万以上という出来事が、七十五年の私の人生の間にありました。それを伝えなければならない義務が私には有ると言い続けて来ました。
争いは、まだ世界の各地で続いています。無理矢理押さえ付けている状態は何時か爆発します。一部の富裕層の情報だけが伝えられ、多くの非人間的な状態は隠されていますが、これから「「誠実で正直者が馬鹿を見ない」時が、もうすぐ来ると私は信じています。

災害に遭われた方、頑張って下さい。時間は掛かりますが復興して下さい。

私事ですが「気仙沼」にいる親類が、四日経った、今朝、無事と間接連絡がありました。最悪を感じていた所でした。

「石原都知事の報道」

東京都の石原慎太郎知事(78)が14日、東日本大震災について,
記者団から震災への国民の対応について問われ「我欲で縛られた政治もポピュリズムでやっている。それを一気に押し流す。津波をうまく利用して、我欲をやっぱり一回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う。被災者の方々はかわいそうですよ」と述べた。

 知事は発言前に持論を展開し、「アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等だ。日本はそんなもんない。我欲だよ。物欲、金銭欲」と語っていた。この後の会見で「天罰」の意味を「日本に対する天罰だ」と釈明。「大きな反省の一つのよすがになるんじゃないか。それしなかったら犠牲者たちは浮かばれない」と話した。天罰発言の際「『被災された人は非常に耳障りな言葉に聞こえるかもしれないが』と言葉を添えた」とした。