新勤評反対訴訟 原告団長挨拶

闘いへの舞台が設えられました。有能な弁護団、どんな困難があろうとも援助を厭わない「支える会」、たとえ少数であろうとも我が真理を揺るがすことのない原告団。それらに支えながら、しかも、その責任の重要さをひしひしと感じながら、その任に応えなければならない重責を感じながら闘っていくことの勇気を、結成集会で与えてもらいました。

「日の丸・君が代」強制攻撃以降、不当な業務命令が当たり前かのような事態が横行しています。私たちは、攻撃に対して沈黙し、頭を下げ、その風をやり過ごすことによってしか、生き延びることのできない悲劇的な、状態に、甘んじています。真実を虚実のかなたに葬りやったに等しい情けないなかで逡巡しています。

こうした忸怩した現状を打ち破る機会を、この「結成」でスタートできました。これはこの会に結集した皆さんのまぎれもない一致した言葉・確信ではないでしょうか。

「評価・育成システム」は、言うまでもなく教育基本法の基本的理念に反する国家や行政による教育内容の権力的統制や介入を容認するものであります。校長や教育委員会が、育成・評価の権限を握り、その意に反する教職員には、懲罰に等しい極めて反動的なものに他ならないものであります。私たちは、「教育は、人格の完成をめざし、平和な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値を」(教育基本法・第1条、教育の目的)まさに、実現するために、裁判闘争を粘り強く闘っていきます。