ザンギー朝(ザンギーちょう)

[中東−中世]

十字軍と戦ったイスラム側政権の一つ。 始祖ザンギーはセルジューク朝の武将で、イラク北部のモスルの太守だった。 主家のためにダマスカスやアッバース朝と戦い、晩年は十字軍とも戦ったが、 奴隷に暗殺された。 その死後、領土は東側のサイフ=ウッディーンと 西側のヌール=ウッディーンに分割された。 ヌール=ウッディーンは十字軍相手に優勢に戦いを進めたが、 その死後元部下であったサラディンによって併合された。 大部分はサラディンの興したアイユーブ朝に併呑されたが、 最後に残った宗家はモンゴルによって滅ぼされた。

見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る