[ヨーロッパ−近代]
ナポレオン戦争終結後にオーストリア帝国のウィーンで開かれた国際会議。 オーストリアの外相メッテルニヒが議長を務め、戦後の秩序と領土について話し合われた。 しかし各国の利害が対立して話し合いが進まず、舞踏会ばかりが目立つことを揶揄して 「会議は踊る、されど進まず」と言われた。 ナポレオンが流刑先のエルバ島を脱出すると危機感から妥協が成立し、 ウィーン議定書が締結された。 その結果オーストリアやロシアなどの大国は領土の入れ替えがあり (例えばオーストリアは南ネーデルランドをオランダに譲って北イタリアを獲得)、 フランスは敗戦国でありながら領土を失わなかった。 この議定書で生まれた国際秩序は「ウィーン体制」と呼ばれたが、 世界に広まった自由主義を抑えられず数十年で崩壊した。 ちなみにスイスの永世中立が認められた会議でもある。
見出しのページに戻る