ウェールズ

[ヨーロッパ]

現在のイギリスを構成する一部でグレートブリテン島の南西部に当たる。 ローマ帝国の勢力範囲であるが、 中世イングランドがゲルマン系のアングロ=サクソンに征服されたのに対し、 ウェールズではケルト系の小国家が乱立した。 外敵には頑強な抵抗をしたが、エドワード1世によって征服され、 エドワードは太子をプリンス=オブ=ウェールズ (ウェールズ公) とした。 以降この称号はイギリス皇太子の称号として定着した。 ウェールズは征服されたものの、そのアイデンティティはかえって高まり、 独特の風習は今でも色濃く残っている。 また、ウェールズの長弓隊はイギリスの中核部隊として長く活躍した。

見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る