戦争論(せんそうろん)

[ヨーロッパ−近代]

プロイセンのカール=フォン=クラウゼヴィッツが著した軍事学書。 著者の急死のため未完のまま妻マリーによって出版された。 そのような経緯のため内容に矛盾する部分があるものの、 近代軍事学の古典として世界各国で読まれた。 クラウゼヴィッツの属したプロイセンがドイツ帝国成立を成し遂げたこともあり、 同時代のジョミニの「戦争概論」以上に広く研究されることとなった。 戦争概論と比べると敵戦力の撃破を重視する傾向があるなどの違いはあるが、 どちらも後の近代軍事学の発展に多大な影響を与えた。

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