アメリカ独立宣言(アメリカどくりつせんげん)

[北米−近世]

イギリスの北米13植民地が独立したことを宣言した文書。 この文書が大陸会議に採択された7月4日 がアメリカの独立記念日となっている。 植民地戦争の戦費調達のための増税を切っ掛けに イギリス本国と植民地の対立が深まり、 遂に戦闘状態に至った。 戦争が始まると住民の間で独立論が高まり、 これを受けて大陸会議に独立の決議が提案され、 独立宣言起草委員会が発足した。 独立宣言は5人の委員の内、 トーマス=ジェファーソンが起草し、 ベンジャミン=フランクリンとジョン=アダムスが修正を加えて提案された。 その後大陸会議の中で若干修正され、採択された。 内容は当時ヨーロッパで広まっていた啓蒙思想の流れを受け、 基本的人権と革命権を前文で掲げた先進的な内容であった。 ただしアメリカ先住民や黒人奴隷に関しては取り上げられず、 彼らの問題は後世へ持ち越された。

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