テキサス革命(テキサスかくめい)

[北米−近代]

当時メキシコ領であったテハス(スペイン語、英語でテキサス)で起こった テクシャン(アメリカ人入植者)による分離独立運動。 後のアメリカによるテキサス併合と米墨戦争の切っ掛けとなった。 当初テハスはスペイン植民地であったが、 メキシコの独立後はメキシコ領となった。 しかし同時期にアメリカ人の入植が始まり、 やがて住民の多数派を占めるまで増加した。 彼らテクシャンは宗教の自由が無いことや奴隷が認められていないことに 不満を持っていたが、 混乱していたメキシコ政界でサンタ=アナが権力を握り独裁者となると テクシャンの増加に危機感を抱き移民の禁止と州議会の解散・ 州軍の武装解除といった強硬策を実施した。 これに反発した各地方では反乱が相次いだが、 テハスでも大規模な反乱が起こり独立戦争を開始した。 サンタ=アナが大軍を率いて攻勢に出ると アラモ砦で守備隊が全滅するなど苦戦したが、 ヒューストン率いるテキサス軍がメキシコ軍を焦土作戦で疲弊させた上で サンジャシントの戦いで勝利しサンタ=アナを捕虜にした。 サンタ=アナは身の安全の代償としてテキサスの独立を認め、 テキサス共和国がアメリカやヨーロッパ列強に承認された。 ただメキシコ政府はサンタ=アナを解任し独立を認めず対立は後の米墨戦争まで残った。 またテキサス以外の独立運動は鎮圧され メキシコから分離できたのはテキサスのみであった。

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