春秋・戦国時代(しゅんじゅうせんごくじだい)

[中国]

中国で紀元前770年頃幽王が犬戎と呼ばれる異民族の攻撃で殺され、 都を洛邑に移してから、 紀元前221年秦が全土を統一するまでの戦乱の時代。 大国晋が分裂するまでの春秋時代とその後の戦国時代に分けられるが、 両者の境は他の説もあり、定まっていない。 前期の春秋時代は孔子の書物からその名が付いたが、 周王朝の権威が残っていて、 実力のある諸侯がそれを後ろ盾として覇者となり、 全国に号令した時代である。 後期の戦国時代になると、完全に弱肉強食の状態となり、 小国が滅ぼされて戦国の7雄と呼ばれる大国にまとまり、 互いに争うようになる。 この時代各地で戦乱に明け暮れる一方、 古代ギリシアと共に哲学が大きく進歩した時代で、 諸子百家と呼ばれる思想家が次々と輩出し、 各国の君主に己の説を説く遊説家となった。

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