孫子(そんし)

[中国−春秋・戦国時代〜]

  1. 孫武。斉の出身で呉王闔閭に仕え、 軍師として楚との戦いで勝利に貢献するが、詳細は不明。 実在するかどうかすら怪しまれている。
  2. 孫[月賓]。1.の子孫という。 同門のホウ涓の招きで魏へ赴くが、そのホウ涓に妬まれ、 讒言で罪を得て黥(顔に入れ墨)と[月賓](足切り)刑を受ける。 後脱出して斉に迎えられ、将軍田忌の軍師となる。 その後魏との戦いで勝利に貢献し、将軍ホウ涓を自害させた。
  3. 1.や2.が書いたとされる兵法書。特に1.孫武の兵法書が有名。 現在伝わっているものは魏武帝=曹操などの手が加わっている。 戦略を重視し、抽象的な話が多い。 現在でもその価値は衰えていないが、 それは人類が進歩していない証拠なのかもしれない。

見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る