[中国]
中国東北部の騎馬民族満州族が中華を征服して建てた国家。
女真族の英雄ヌルハチが建国したが、
始めはかつて女真族が華北を征服した国家である金に倣って
国名を後金としていた。
中国を征服する過程で国名を清と改め、
ついでに民族の名前も女真族から満州族に改めた。
ヌルハチの跡を継いだホンタイジから最盛期の乾隆帝まで名君が続き、
最後にして最も栄えた中華帝国となった。
しかし、乾隆帝の晩年からさすがに乱れ始め、
国力の低下に加え西欧諸国の進出まで加わり徐々に衰退する。
やがて宮廷では西太后が現れて実権を握って権力をほしいままにし、
イギリスを中心とする西欧列強によって国内は植民地同然にされてしまう。
そして散々諸国に弄られた挙げ句、辛亥革命によって滅亡する。
清の影響は大きく、
海外における中国のイメージの大きな部分を占めているだろう。
例えば、弁髪やチャイナドレスは元々満州族のものである。
(注:chinaのもとは秦である。)