セプティミウス=セウェルス

[ローマ帝国]

ローマ皇帝。現在のリビア出身。 叩き上げの軍人であり、昇進して上パンノニア総督となり、ドナウ川の最前線を任される。 同じく叩き上げの軍人であったペルティナクスが暗殺され、 ローマの名門出身のディディウス=ユリアヌスが即位するとこれに反対し自ら即位、 ローマに進撃してディディウス=ユリアヌスを倒した。 以後自分と同様地方で挙兵したライバルのニゲルやアルビヌスを破り、名実共に天下を取った。 その後パルティアに侵攻し、またブリタニアにも兵を進め、その地で陣没した。 その治世は過酷であったというが、 帝国の斜陽を食い止めるための政策はローマの社会に変革をもたらした。 以後ローマ帝国の主役は徐々にローマから東方の属州へと移っていくことになる。 しかし、その努力も息子のカラカラとゲタが全てぶち壊し、 ローマは長い内乱の世紀に突入することになる。

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