第1次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争(だいいちじシュレースヴィヒ=ホルシュタインせんそう)

[ヨーロッパ−近代]

北ドイツのシュレースヴィヒ・ホルシュタインの帰属をめぐってデンマークとプロイセンの間で戦われた戦争。 北ドイツのシュレースヴィヒ公国・ホルシュタイン公国はデンマーク王国によって占領・統治されていたが、 19世紀のナショナリズムの高揚、 特に1848年革命の影響でドイツ系住民がデンマークからの脱却を望むようになった。 両公国はプロイセンの支援を得て仮政府を樹立し、 デンマークはこれを鎮圧するため出兵、 プロイセンも対抗して軍を進め開戦に至った。 戦いは途中休戦を挟みながらもプロイセンが終始優勢であったが、 列強の干渉によって手を引かざるを得ず現状維持で休戦に至った。 デンマークは領土を失わずに済んだものの両公国のナショナリズムは収まらず、 問題の解決は将来に残されることになった。

見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る