ロバート=ブルース

[ヨーロッパ−中世]

中世スコットランドブルース朝の初代国王ロバート1世。 スコットランドの名門貴族であったが、 スコットランド内部対立のためイングランド王エドワード1世に従ったこともある。 ウィリアム=ウォレスの反乱のときにはウォレスに味方したが、 ウォレスがフォルカークで敗れると日和見的態度をとるようになった。 さらに反乱軍が政敵ベイリャルと結ぶとこれに反してエドワードに降った。 しかし、密かに彼自身スコットランドの独立を画策し、 それが露見して所領を失い破門されてしまった。 それでも小島で隠れながら機会を窺い、 エドワード1世の死後混乱に乗じて領土を奪回し、 スコットランドの司教の承認を得るまでになった。 1世の息子のエドワード2世はこれに対して出兵してきたが、 ロバートはバノックバーンの戦いで3倍の敵軍を破った (この戦いでロバートは自ら敵将を斧でボコボコにしたという武勇伝もある)。 以後破竹の勢いでイングランドを破り、 教皇の破門も解かれて正式なスコットランド王となった。 イングランドとも和睦し、王権の確立を果たした後ハンセン病で没した。

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