リューリク

[ヨーロッパ−中世]

ノヴゴロドを建設したとされる半ば伝説上の首長。 リューリクの子孫はキエフ大公国およびその分裂後の各公国の君主となり、 ルーシ一帯を支配した。 リューリクはヴァリャーグ=スカンディナヴィアのヴァイキングとされ、 2人の弟と共に海を渡りノヴゴロドを支配したと伝えられる。 リューリク自身については死去まで統治者として君臨した以上のことは分からないが、 リューリクの死後幼い息子イーゴリに代わり統治した摂政オーレグは、 南進してキエフを征服して本拠地を移し、キエフ公国を建国した。 オーレグ・イーゴリは各地を征服して広大な領土を支配し、 またその子孫が各地で公となったためルーシの統治者は皆リューリクの子孫となった。 ロシア帝国の皇族であるロマノフ家はリューリクの直接の子孫ではないが、 王妃を輩出したためリューリク家の系図に連なっている。

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