李自成(りじせい)

[中国−明]

明を滅ぼした男。 明末の混乱期に野盗の頭目となるが、人心を集めて勢力を拡大、 遂には滅亡寸前の明に止めを刺す。 しかし、明を倒して天下を取ったのも束の間、 満州族とそれに下った将軍呉三桂に攻められ、敗れて逃亡、 最後は自害したとも農民に殺されたとも言う。 おそらく明を滅ぼした時に気の緩みでも出来たのだろう。 せっかく天下を手中に収めながらみすみす逃してしまった。 明智光秀も天下を逃したという点では同じだが、 エリート官僚の光秀と盗賊あがりの李自成は大分性格が異なる。 むしろ劉邦配下の黥布や彭越に近かったのかもしれない。

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