霊帝(れいてい)

[中国−漢]

後漢の12代皇帝で、名は劉宏。 桓帝に太子がなかったため皇族の彼が皇帝となった。 しかし、桓帝の后竇皇太后とその外戚一族が政治の実権を握り、 傀儡君主であった。 宦官や清流派(自称清廉な士)との対立で政治が混乱し、 黄巾の乱を招いた。 その後も宦官と外戚何一族が対立している中 何の手も打てないまま死去する。 謚の「霊」は幽とともに皇帝として悪い名である。 その名の通り、皇帝になってしまったために、 漢滅亡の原因にされてしまった。

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