リコンストラクション

[北米−近代]

「再建」の意味であるが、 歴史的にはアメリカ南北戦争後の南部復帰の試みを表す。 当初はリンカーンに代表される共和党穏健派によって進められたが、 南部を信用せず強硬な統治を主張する急進派が リンカーン暗殺後に大統領となったジョンソンを攻撃し、 主導権を奪って南部の近代化を進めていった。 しかし南部ではこれに反発するリディーマーと呼ばれた保守派によって 不正行為を告発され、 彼らに主導権を奪われていった。 その結果南部の変革は進まず、 有色人種に対する隔離政策などの差別が残された。 この状況は20世紀の公民権運動の時代まで続くことになった。

見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る