クトゥズ

[中東−中世]

マムルーク朝の4代目スルタン。 マムルーク朝の2代目スルタンのアイバク配下のマムルークであった。 アイバクの指示で対立者アクターイの暗殺等を実行し頭角を現した。 アイバクが暗殺された後モンゴル侵略の危機を理由としてその息子アリーを廃し、 自らスルタンとなった。 戦力強化のためアクターイの配下であったバイバルスらと和解して それを配下にすることに成功した。 そしてモンゴル軍の別働隊をアイン=ジャールートの戦いで破り、 その名声を決定的にした。 しかし、戦後功績のあったバイバルスを警戒して恩賞を与えなかったため、 バイバルスに暗殺された。 その結果、モンゴルに対する勝利の功績もバイバルスに帰せられることとなった。

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