戦争概論(せんそうがいろん)

[ヨーロッパ−近代]

主にフランス・ロシアで活躍したアントワーヌ-アンリ=ジョミニが著した軍事学書。 同時代のクラウゼヴィッツの「戦争論」と同様に 近代軍事学の古典として世界各国で研究された。 戦争論と比べると敵戦力の撃破より敵領土の占領を重視する傾向があるが、 プロイセンが普仏戦争でフランスに勝ったこともあり、 後世戦争論と比べるとややマイナーな扱いになった。 しかし後の軍事学への影響では引けを取らず、 特にアメリカ海軍のマハンはジョミニの多大な影響を受けた。

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