プランタジネット朝(プランタジネットちょう)

[ヨーロッパ−中世]

中世のイングランドの王朝。 ノルマン王朝の断絶後、フランスのアンジュー伯アンリが王位を継承し、 イングランド王ヘンリー2世となった。 このヘンリー2世からリチャード2世までの約250年間イングランド王を輩出した。 アンジュー伯を兼任し、また紋章がエニシダ (ラテン語でプランタ=ゲニスタ) であったことから、アンジュー朝或いはプランタジネット朝と呼ばれる。 当初フランスに広大な領地を持ち、 王 (特にリチャード・ジョン兄弟) はフランス貴族としての意識が強く、 度々フランスの覇権をカペー朝と争ったが、相次ぐ敗北により多くの領土を失い、 またイングランド内政の失敗によりマグナ=カルタの承認や シモン=ド=モンフォールの反乱を招いた。 また、フランス王位継承に介入し、百年戦争を起こすことにもなった。

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