ペルティナクス

[ローマ帝国]

ローマ皇帝。本名プブリウス=ヘルウィウス=ペルティナクス。 叩き上げの軍人であり、軍の重鎮になったが、 コンモドゥスが暗殺された後皇帝に推戴される。 ペルティナクスは高潔な人柄で軍隊や市民の支持は高かったが、 待遇に不満を持つ近衛隊長に扇動された近衛軍団によって即位後間もなく暗殺されてしまう。 彼のような有徳の皇帝の暗殺が成功してしまうあたりに、ローマ帝国内部の退廃が感じられる。 彼の死後、即位したディディウス=ユリアヌスやローマ中央に反感を持った地方の軍団によって ローマは内乱の時代に突入するのである。

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