オスマン1世

[オスマン帝国]

オスマン帝国の初代君主と目される人物。 伝説によれば、オスマン帝国の元となった集団は オスマンの祖父スレイマン=シャーの代にモンゴルの侵攻を避けて 中央アジアからアナトリアに逃れてルーム=セルジューク朝の配下になったとされる。 スレイマン=シャーは再び東方に帰る最中に川で溺死し、 跡を継いだその息子 (オスマンの父) エルトゥルルはアナトリアに留まり、 そのままルーム=セルジューク朝に仕えた。 エルトゥルルは国境地帯のベイ (首領) に任命され、 敵対勢力と戦いながら勢力を拡大した。 ちなみにこの集団の正体は、 遊牧民の血縁集団であるという説と 雑多な出身のガーズィー (ジハードに従事する戦士) 集団であるという説がある。 オスマンの代にはさらに勢力が拡大し、ベイリク (君侯国) として独立した。 オスマンは専らビザンツ帝国と戦って領土を拡大し、 アナトリア北部に基盤を築いた。 そして後の本拠地となるブルサを攻略中に陣没した。

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