オリエント

[中近東]

現在の中近東の呼び名。 元の意味は「東」で、西欧より東にあるのでこう呼ばれた。 北アフリカは必ずしも東とは言えないが、そのことは無視され、 一緒に「オリエント」と言われる(酷い)。
その文明の歴史は西ヨーロッパなど遥かに及ばないほど古く、 紀元前3000年位にさかのぼる。 こことインド、中国がこの時代に文明が発生し、 さらに消滅すること無く次の時代へ影響を及ぼした (インダス文明は怪しいが)。
オリエントの中で最初の文明が生まれたのはナイル・ ティグリス・ユーフラテスといった大河の流域である。 その範囲はやがて地中海東部から小アジアに広がった。 小アジアはやがてギリシアの植民都市が多く作られ、 トルコの勃興までは文化的にはヨーロッパに近くなる。 他の地域はやがて現れるイスラム教によって染められていき、 現在に至っている。

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