ヌルハチ

[中国−明・清]

後金、後の清の開祖。 女真族の有力者の生まれで、始めは一族と共に明に従う武将であった。 徐々にその優れた手腕から力をつける。 祖父と父が明の将軍に騙されて死んだことから機を見計らって挙兵、 サルフの戦いで圧倒的に優勢な明軍に勝利する。 しかし、寧遠城で紅夷砲等の強力な火器を有した袁崇煥率いる軍に敗れ、 明を倒すことの出来ないまま死去する。 死因は砲弾から受けた傷であったと言う。
生涯一族の対立に悩まされたようである。 特に優秀な14男のドルゴンに跡を継がせようとしたが、 周囲の反対から8男のホンタイジを後継者とする。 ホンタイジも優秀で後金の勢力を広げたが、 その死後ドルゴンが摂政王として実権を握る。 永楽帝と言いドルゴンと言い、 出る杭を引っ込めることは出来ないようである。

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