南北朝時代(なんぼくちょうじだい)

[日本・中国]

  1. 建武の新政が破綻して後、 足利尊氏を中心とする京の北朝と 後醍醐天皇を中心とする吉野の南朝が対立する。 全国の武士達は両勢力入り乱れ、各地で戦を繰り返す。 さらに勢力内部の権力争いも絡み、混沌とした状況が全国で続く。 この状況が足利義満によって終息するまでのおよそ 70年間を南北朝時代と言う。 日本史上でも最も混沌としていて分かり難い時代である。
  2. 中国で439年北魏が華北を統一してから 581年隋が建国されるまでの時代。 北朝は北魏・東魏・西魏・北斉・北周・隋があり、 南朝は宋・斉・梁・陳があった。 中国の南北で政権交代が相次ぎ、 特に南朝では中央政権の基盤が弱く政治は混乱した。 一方文化的には大いに栄え、 華北では漢民族化した異民族が仏教を栄えさせ、 江南では貴族的文化が栄えたが、その退廃的な風潮も広まった。 最後は隋を建国した楊堅が江南の陳を滅ぼして中華を統一した。

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