メートル法(メートルほう)

[全世界−近代〜現代]

フランス革命期に生み出された単位系。 現在の国際単位系の基盤となっている。 度量衡の不統一による商取引の不都合を解消するため、 フランスの国民議会議員であるタレーランの発案で 新しい単位系の創設が決められた。 長さの基準は北極から赤道までの子午線長の1000万分の1を1メートルとし、 10メートル四方の面積を1アール、 1辺1mの立方体の体積を1ステール、 1辺10cmの立方体の体積を1リットル、 1リットルの水の質量を1キログラムと定めた。 なお後にメートル・キログラムの基準はより普遍的なものに改められた (技術の進歩により今後も改定されると思われる)。 メートル法も後に定められた革命歴同様これまでの習慣を覆すため なかなか普及しなかったが、 グレゴリオ暦で統一されていた暦と違って 不統一に悩まされていた単位系は世界中に広まって徐々に普及し、 万国共通の国際単位系のベースとなった。 メートル法が今なお用いられていないのは ヤードポンド法が根強いアメリカなど極少数の国に限られている。

見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る