ルクセンブルク家(ルクセンブルクけ)

[ヨーロッパ−中世〜近代]

神聖ローマ帝国の有力諸侯・王族。 家名はルクセンブルク城から名付けられたが、 領地以外は現在のルクセンブルク大公とは無関係である。 ルクセンブルク家は神聖ローマ帝国の諸侯 (伯爵) であったが、 フランスに近かったためフランスの家臣でもあった。 ハプスブルク家のアルブレヒト暗殺後、 強大な皇帝を望まない諸侯の思惑から ルクセンブルク伯が皇帝に選ばれ、ハインリヒ7世として即位した。 しかし彼もハプスブルク家のルドルフ同様有能な君主で、 ボヘミア王位を得る等勢力を拡大させた。 とりわけカール4世は名君として知られ、 プラハには多くの足跡が残されている。 また、ルクセンブルク伯をルクセンブルク公に格上げさせた。 しかし、その息子ヴェンツェル・ジギスムントは凡庸で、 諸侯の離反を招いて勢力を縮小させた上、 男子が無くルクセンブルク家は断絶した。 ルクセンブルク公領はブルゴーニュ公領に、 その他の多くの領地は娘婿のハプスブルク家のものとなった。

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