ルイ12世

[ヨーロッパ−近世]

近世のフランス王。 初めから王子ではなくオルレアン公の息子として生まれたが、 先代の王シャルル8世が嗣子なく事故死したため王となった。 ちなみに王の姉ジャンヌと結婚しているが王位継承の直接の理由はこの結婚ではなく オルレアン公の血筋によるものである。 またジャンヌとは後に離婚しブルターニュ女公アンヌと再婚している。 先代と同様イタリアに進出し、ミラノ公国を征服した上 ナポリ王国の一部も領有した。 しかし、南イタリアからはすぐに追い出され、 教皇を中心とする神聖同盟によりミラノからも撤退させられた。 アンヌの死後イングランド王女メアリーと結婚したが、 その3ヵ月後に自身が病死した。 ルイも先代と同じく嗣子なく没したため、王位は娘婿のフランソワが継いだ。 ルイは娘クロードは可愛がっていたが、野心家の婿は警戒していたという。
ルイ12世は先代同様イタリアに進出し、同じように失敗した。 ただし内政面ではそこそこの成果を挙げたため、先代よりは評価されている。

見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る