リベルタドーレス

[ラテンアメリカ−近代]

スペイン・ポルトガルの植民地であったラテンアメリカの独立運動指導者の尊称。 「解放者達」を意味する。 多くはクリオージョと呼ばれた植民地生まれの白人であり、 富裕層出身で教育レベルも高かった。 啓蒙思想やアメリカ独立・フランス革命の影響を強く受け、 自由を奉じて独立運動を指導した。 独立運動は各所で独自に発生したためリベルタドーレスと呼ばれる人物は多いが、 特に南米北部ベネズエラ出身ののシモン=ボリバルと 南部アルゼンチン出身のサン=マルティンが最も有名である。 彼らの活動の結果植民地は各地で独立したが、 政情が安定せず内乱が度々起こり、 また少数のクリオージョによる支配の下で政治や産業の改革は進まず、 結果としてこれらの地域は新興国として台頭しつつあった アメリカの下風に立つことになった。

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