クレヴォの合同(クレヴォのごうどう)

[ヨーロッパ−中世]

リトアニア大公ヨガイラとポーランド女王ヤドヴィカの婚姻に伴う契約。 当時ドイツ騎士団の侵攻に悩まされていたポーランドは リトアニア大公ヨガイラに頼ることにしたが、 その際以下の契約を交わした。

  1. リトアニア大公ヨガイラは女王ヤドヴィカと結婚する。
  2. ヨガイラ及びその臣民であるリトアニア人はカトリックに改宗する。
  3. ヤドヴィカと婚約していたがポーランドを追放されたオーストリア公ヴィルヘルムに 賠償金として20万フローリン支払う。
  4. リトアニアが捕虜としたキリスト教徒を釈放する。
  5. リトアニアの土地をポーランドに収める。
これによってヨガイラはポーランド王ヴワディスワフとなり、 ポーランドの実権を握った。 その後契約は一旦解消されたが、 ヴィリニュス=ラドム合同、ホロドウォ合同として再締結された。 これ以降リトアニアとポーランドの一体化が進み、 リトアニアのカトリック化も大きな混乱なく進んでいき、 後のルブリン合同による事実上の統一へ至ることになった。

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