孔子(こうし)

[中国−春秋・戦国時代]

儒教の開祖。名は丘、字は仲尼で出身は魯。 貧しい少年時代を送るが一念発起して勉学に励み、 周代以来の礼(言わば慣習法)をもととして己の思想を確立する。 遊説家として各地を放浪するが、 自国魯をはじめ各国の君主にはなかなか受け入れられなかった。 その理由は、斉の名宰相晏嬰の述べた如く 「礼にこだわると余計な出費がかさむ」など、 乱世においてはあまり現実的ではなかったからである。 それでも多くの弟子を育て、後世へ大きな影響を及ぼした。 礼にこだわるため、体裁にこだわる腐れ儒者という批判も生まれたが、 論語を見ると彼自身の言動は存外まともである。 さすがに孔子サマはそこらの腐れ儒者と一緒にはできない。

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